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オウンドメディアのマネタイズをあきらめる前にやるべきこと

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オウンドメディアのマネタイズ

オウンドメディアを運営してしばらくすると、「売り上げにつながっているのか?」という指摘を受けることはありませんか?オウンドメディアは直接売上につながっているかどうかが見えにくいという一面がありますよね。制作などの運用コストがかかる一方で、売上につながっていないのはどうだろう…という意見がでるのは、「オウンドメディアあるある」のひとつかもしれません。

もちろんオウンドメディアが生み出す効果は、売上だけではありません!他にもさまざまな指標があります。ただし「オウンドメディア自体で収益を上げよう」というように、オウンドメディアのマネタイズ(収益化)を目指すケースもあります。

担当者なら一度は考えたいオウンドメディアのマネタイズ。とはいえ記事などのコンテンツを有料化するのは、あまり現実的ではありません。まずは基本的なオウンドメディアのマネタイズパターンを把握した上で、進め方を検討していきましょう!

マネタイズを実践する前に、オウンドメディアのパワーをつけるのが先

マネタイズを目指すには、オウンドメディアの影響力があることが必須条件。PVやUUといった数字も必要ですし、どんな属性のユーザーを囲い込んでいるかという点も重要なポイント。さらに固定のファンがついているかどうかも、収益に影響を及ぼします。マネタイズも想定しつつ、まずは自社オウンドメディアのパワーアップを最優先に考えましょう。

(1)オウンドメディアのマネタイズといえば広告収入

最もメジャーなオウンドメディアのマネタイズ方法といえば、広告収入。一般的なメディアと同じように、他社の広告をオウンドメディアに掲載して売上につなげます。

最も手間がかからない広告といえば、GoogleのAdsenseではないでしょうか。手続きさえ完了すれば、ページに専用タグを入れておくだけで自動的に広告が表示されます。最近ではGoogleの審査が厳しくなったという声も聞かれますが、特に大きな費用がかかるわけではありません。まずは申請方法をチェックしてみることをおすすめします。(だだし、広告収入としてまとまった額にはならないかも…)

なお、オウンドメディアにAdsenseを載せるとき、2つ注意点があります!ひとつは競合となりうる企業の広告が出ないようAdsenseの設定を行うこと。Adsenseでは、特定の広告主のものは非表示にすることもできます。もうひとつはあくまでオウンドメディアのコンテンツがメインであること。広告が大きく出たり、無理やりポップアップで広告を表示させたりすると、コンテンツを読みたいと思って訪れるユーザーが離脱しやすくなります。コンテンツの邪魔にならないよう、レイアウトを調整しましょう。

なお、直接クライアントからバナー広告や記事広告を受託するという方法もあります。Adsenseよりも大きな収益が見込めますが、やはり運用にリソースがかかります。あらかじめ料金体系や掲載ルールを決めておく必要があるほか、体制づくりも重要です。

(2)オウンドメディア連動型ECでマネタイズ

オウンドメディアと連動したECサイトを立ち上げるというケースもあります。有名な事例と言えば、ECで成功しているメディア「ほぼ日刊イトイ新聞」。人気の高いオウンドメディアをうまく活用し、手帳などのオリジナルグッズを開発・販売しています。また商品の開発ストーリーをメディアで紹介するなどの取り組みも。基本的にECとオウンドメディアは親和性が高いので、組み合わせやすいと言えます。

もちろんECサイトは世の中にたくさんありますので、「ほぼ日」のように他社では販売していないものを取り扱う、他社にはないサービスをつけるなど差別化を考える必要があります。

ただしECをゼロから立ち上げる場合に大きなネックとなるのは、EC構築・運用にかかるコスト。本格的なシステムを構築する前に、まずはトライアル販売などを通じてリサーチを行い、本格参入するかどうか考えたいところ。

(3)オウンドメディア運用ノウハウでマネタイズ

オウンドメディアの運用を通じて得たノウハウをもとにマネタイズにつなげる、というケースもあります。例えば、他社のオウンドメディアの運用代行や集客代行を請け負うケース。他にも、オウンドメディア向けにカスタマイズしたWordPressテーマを販売する場合もあるようです。

オウンドメディアのデータを活用して、新規ビジネスを立ち上げている事例もあります。不動産系メディア「HOME‘S」を運営するライフル社(旧ネクスト社)では、不動産業界向けのサイト分析サービス「NabiSTAR REPORT」を提供しています。これはオウンドメディアで得たユーザーデータの分析ノウハウをもとにしたビジネスモデル。

長期間オウンドメディアの運用をしており、ノウハウの蓄積があるオウンドメディア向けと言えます。(もちろんオウンドメディアの効果がしっかり出ていることも重要)まずは取引のある企業へオウンドメディア運用で困っていることをヒアリングしてみると、商品化につながるポイントが見つかるかもしれません!

ただし自社のノウハウをどこまで外に出してよいか、あらかじめ社内で検討しておかないと後で問題になりますので…注意しましょう。

売上ゼロのオウンドメディアでも、実はマネタイズできている?

マネタイズは本来、他の企業もしくはユーザーから収入を得るという意味。ところが「自社から収入を得る」と考える方法もあります。例として、三越伊勢丹のオウンドメディアを紹介しましょう。三越伊勢丹では、2012年にファッションに関するニュースを扱うオウンドメディア「FASHION HEADLINE」を立ち上げました。オウンドメディアとしては珍しく、自社に関するニュースは1割以下。他社のニュースも積極的に取り扱っています。

このオウンドメディアでは、まずは多くのニュースを扱いメディアとしての価値を上げることを優先させています。その上で「自社の広告を無料で載せられるメディア」にするというのが、最終的なゴール。実際の収入ではありませんが、実質マネタイズ効果を生み出しているとも言えます。

「FASHION HEADLINE」事例は以下の記事でも詳しく紹介しています。
「アパレル系オウンドメディア4事例に見るトレンドは、アプリ活用!」

ただしこの場合も広告収入モデルと同様、効果測定が大きなポイント。「他のメディアへ広告を出すよりもリーチできるユーザー数が〇%多い」というように、メリットを明確にする必要があります。

少ないリソースでは、オウンドメディアのマネタイズは実現しない!

オウンドメディアといえば社内リソースが少なく、なかなか運用に手間をかけられないという課題もあります。そんな中で広告を売り歩く営業活動は難しい話ではないでしょうか。まずは運用の効率化を図りたいところ。

外部に委託できる部分を切り出すなど、リソースの節約もマネタイズには必要です。ルーティーン業務からできるだけ離れて俯瞰してオウンドメディアの状況や周囲のニーズを把握することで、マネタイズにつながるポイントが見つかりやすくなるかもしれません!

まとめ

「コストばっかりかかってしまう!」と思われがちなオウンドメディア。とはいえ、収入を得るためのマネタイズ方法がないわけではありません。ベーシックな広告収入モデルのほか、最近増えているECなどの物販と連動するモデル、ノウハウやデータを活用したコンサルティング系モデルなど、代表的なマネタイズのパターンはおさえておきましょう。意外と普段見落としているところに、マネタイズのヒントがあるかもしれません!

いずれのマネタイズ方法もそれなりのハードルがありますし、まずはオウンドメディアとしての影響力があることが前提です。マネタイズを視野に入れつつ、まずはオウンドメディアのパワーアップに取り組みましょう。