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会員制オウンドメディアの作り方~目標設定からWordPressプラグイン

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会員制オウンドメディアの作り方~目標設定からWordpressプラグイン

「オウンドメディアを会員限定で見せたい」という会員制オウンドメディアのニーズは、意外と多いようです。実は会員制オウンドメディアの構築そのものは、WordPressプラグインを使えばそれほど難しい話ではありません。ただし会員制にすることで、「コンテンツをきっかけに新しいユーザーを呼び込むと」いう本来オウンドメディアが持つ目的から大きくズレるのも事実。会員制オウンドメディアを設けるためには、まず目標を設定して社内コンセンサスを取っておく必要があります。

そこで会員制オウンドメディアを構築するにあたって、目標の設定から実際にWordPressのプラグインを使って会員制を導入する方法までまとめました!

会員制オウンドメディアの目標設定

まずはどんな目的で会員制オウンドメディアを設けるか、どのような目標を設定すべきかについて整理おくことが重要。そこで会員制オウンドメディアの目標設定として、代表的な3パターンで紹介します。会員制にすることで、その後の運営・プロモーションの方向性は大きく変わります。まずは本当にオウンドメディアを会員制にする必要性があるかどうか、明確にしておきたいところです。

(1)すでにある会員制度に付加価値をつける

自社ですでに会員組織を設けている場合に多く使われるパターン。会員とのコンタクトポイントを維持するために、会員限定コンテンツを提供したいというケースが一般的です。従来会員向けに配布していた会報誌からWebへ移行する、というケースもあります。クレジットカード会社やインターネットプロバイダーなど、多くのジャンルで会員制オウンドメディアを設けています。

この場合目標となるのは、PVやUUといった基本的なアクセス数を見ていくことになります。ただしどの会員がどのくらいオウンドメディアを閲覧したか、というデータもとっておきたいところ。中には会員制オウンドメディアを通じてオプションサービスの申込数を増やし、売上アップにつなげたいという狙いを持つところも。この場合コンバージョン数も重要な数値としてチェックしていくことになります。

(2)見込み客の個人情報を取得する

BtoBに多いのが、会員制オウンドメディアをきっかけに会員登録を促進し、個人情報を得るというパターン。会員登録してもらうことでユーザーのメールアドレスや氏名のほか、所属先、役職などの情報を得ることができます。ビジネス系オウンドメディアでよく使われるパターンかもしれません。

この場合オウンドメディアのアクセス数とあわせて、会員登録数を目標値として持つ必要があります。またどんなコンテンツ(またはテーマ)経由での会員登録が多いか?というトリガーを調査することで、より会員登録数アップにつなげることも可能。

(3)リピーターを増やし、オウンドメディアの活性化につなげる

オウンドメディアは、ユーザーからアクセスしてもらうという待ちの姿勢が基本。そのためオウンドメディアに訪問したことのあるユーザ―でも、新しいコンテンツをアップしたときに気づいてもらえないことも多いですよね。そこで会員制にすることで、新しいコンテンツをアップしたときにメールで通知できる体制にする、という方法もあります。

このパターンで会員制オウンドメディアを設ける場合は、やはりリピート率を目標とするのが基本。ただし新規ユーザーが増えないと、オウンドメディア全体の活性化にはつながりません!リピート率ととともに全体のアクセス数や新規ユーザーの増減についても、必ずチェックしましょう。

今まではメルマガ会員を募集し、メールで定期的に更新情報を配信する方法が一般的でした。ただし最近ではメールの開封率が下がっていると言われているため、メルマガ以外の告知方法も考えたいところ。例えば最近では以下のような手法も考えられます。

  • スマートフォンアプリ(アプリのプッシュ通知機能で情報を発信する)
  • SNS(フォロワーを増やし、情報発信できるユーザーを増やす)
  • Webプッシュツール(Webブラウザ経由でプッシュ通知ができるツール)

会員制オウンドメディアが構築できるWordPressプラグイン

WordPressには、会員制オウンドメディアに役立つプラグインがいくつかあります。ちなみにここでの会員制とは、以下のようなことができるという前提です。

  • 「会員のみ見られる」or「誰でも見られる」設定がコンテンツ(記事)ごとにできる
  • 会員登録フォームを設けることができる(管理画面から手動で登録することも可能)

注意したいのは、上記の「(1)すでにある会員制度に付加価値をつける」パターン。この場合、外部に会員データを保持しているケースがほとんどではないでしょうか。そうなると会員DBとWordPressの連携が必要となり、WordPressプラグインだけでは実装が難しくなります。別途開発することも視野に入れましょう。

「(2)見込み客の個人情報を取得する」のパターンは、WordPressプラグインで実装するのに適しています。いろいろなWordPressプラグインがありますが、日本語に対応していて細かく設定できるという点で評価が高いのが、「Simple Membership」プラグイン。

このプラグインは、記事単位・カテゴリー単位で会員限定か公開かを設定することが可能です。さらに会員の種類を複数設けることができる点も便利なポイント。WordPressでは他にも「WP-Members」や「Ultimate Member」などのプラグインが、会員制オウンドメディアによく使われます。

(3)リピーターを増やすケースでは(2)と同様のプラグインを使うこともできますが、ソーシャルログイン機能を付ける、という方法もあります。

ソーシャルログインは、TwitterやFacebookなどのSNSアカウントでログインするというもの。会員制を設けた場合、個人情報の管理やユーザーからの問い合わせに対応するというタスクが増えてしまいます。一方でソーシャルログインではこうした手間が省けるのが大きなメリット。

なおWordPressでソーシャルログインを導入する場合、「Gianism」というプラグインを利用する方法があります。ただしWordPressの設定だけではなく、SNS側でも初期設定が必要となります。なお、初期設定はちょっと複雑なので要注意。

会員制オウンドメディアの運営で注意したいポイント

会員制オウンドメディアには、通常の公開型オウンドメディアにはない注意点があるのも事実。以下のポイントだけでもおさえておきましょう!

・公開コンテンツ・非公開コンテンツの区別を明確に!

公開範囲を明確に設定しておかないと、運営側もユーザー側も混乱してしまいます。そのためルール化しておくことをおススメします。

・SEOの影響を考えておく!

公開・非公開の区別とも関連しますが、当然ながらコンテンツを会員限定にするとどうしてもSEOの面ではマイナス効果。特に完全にオウンドメディア全体を会員限定にするときは要注意。公開部分をある程度設けておく方が無難です。

・会員ごとのアクセス解析ができるように準備を!

会員制オウンドメディアの効果測定では、会員ごとの行動をチェックしたいというケースも出てくる可能性があります。その場合はあらかじめGoogle Analyticsでの設定が必要。Google Analyticsでは「User ID機能」を使うことで実装できます。いますぐ使う予定がないという方も、あらかじめ設定しておくことをおススメします。

・プライバシーポリシーの提示を!

会員登録フォームをオウンドメディア内に置く場合は、個人情報の取得にあたります。どんな目的でどんな範囲の情報を取扱うか、プライバシーポリシーページを設けて記載しておきましょう。

・ログインなどの問い合わせが増えることを想定しておく!

会員制オウンドメディアを設けると、やはり「ログインできません」「パスワードを忘れてしまった」という問い合わせが来ます。問い合わせに対応できる体制を組むとともに、FAQページを設けたり、対応できる曜日や時間帯を明記したりという工夫も重要です。

まとめ

「会員制にしたかったけどやり方がわからなかった」という方は、ぜひこの機会に会員制オウンドメディアを検討しましょう。ただし会員制オウンドメディアには、メリットとデメリットがそれぞれあります。事前にしっかりチェックしておきたいところです。

なお全体コンテンツは公開して、ホワイトペーパーなど一部のカテゴリーだけ会員限定にするという選択肢もあります。WordPressプラグインを使えば、比較的はじめやすい会員制オウンドメディア。うまく活用していきましょう!