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オウンドメディアの市場規模は?コンテンツマーケティングとの関係性

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数年前より注目度が上昇し、今では多くの企業が取り組むオウンドメディアですが、ビジネスとして取り組むためにもその市場規模について確認しておきましょう。また、本稿ではオウンドメディアと合わせて語られるコンテンツマーケティングとの関係性という側面からもその有用性について解説しています。

オウンドメディアという言葉はいつから注目されているの?

オウンドメディアという言葉をよく耳にすると思いますが、いつ頃から使用されるようになった言葉なのでしょうか。グーグルトレンドで調べてみると、2014年頃から注目されており、2016年4月にピークを迎えていることがわかります。

オウンドメディアとコンテンツマーケティングの関係性

オウンドメディアの流行の背景にはコンテンツマーケティングという言葉も重要です。この言葉も最近よく耳にすることがあるかと思います。

コンテンツマーケティングも2014年頃から注目されており、2015年にピークを迎えていることがわかります。コンテンツマーケティングの歴史を紐解いていけば、自ずとオウンドメディアの歴史も分かってきます。

なぜコンテンツマーケティングが注目されるようになったのか?

コンテンツマーケティングはアメリカで先に流行していた

コンテンツマーケティングはアメリカでは2010年頃、日本国内でも2014年頃から注目されるようになりました。その市場規模は今や400億円以上ともいわれています。(クロスフィニティ社調べ

言葉の歴史を話すと最新の経営戦略のようですが、考え方としてマーケティングの中でコンテンツを活用することは、これまでも当たり前に行われてきたことです。

これはアメリカの事例ですが1930年(昭和5年)、日本にも進出しているP&G社がラジオの連続ドラマに進出しました。内容は昼ドラで、とても良い評判を得て、それ以降昼ドラには、石鹸洗剤メーカーがスポンサーに付くことが多くなりました。日本でも昼ドラのCM枠には石鹸洗剤メーカーが多いです。この石鹸洗剤メーカーのターゲットは主婦です。主婦をターゲットにした際に、昼ドラというコンテンツが合致して現代に渡るまでの成功事例となりました。

このようにコンテンツマーケティングの考え方自体は昔からあるものなのですが、最近になってコンテンツマーケティングという言葉が出てきたのは何故でしょうか。それは、インターネットの発展と関係しています。

コンテンツマーケティングの市場規模について

アメリカから流行したコンテンツマーケティングですが、今やアメリカのコンテンツマーケティングの市場規模は439億ドル(4兆5000億円以上)(Custom Content Council調べ)といわれています。これは2012年時点でのデータなので、現在ではさらに規模が拡大していると考えられます。

一方で日本のコンテンツマーケティング市場はどうなっているかというと、先ほどのSEOに加え、コンテンツマーケティングに関係する市場を調査してまとめてみると、

  • コンテンツSEO関係:約400億円(2015年時点 クロスフィニティ社調べ)
  • クラウドソーシング関係:約650億円(2015年時点 株式会社矢野経済研究所調べ)
  • インフィード広告関係:約750億円(2015年時点 サイバーエージェント調べ)
  • 動画コンテンツ関係:約850億円(2016年見込 サイバーエージェント調べ)
  • MAツール関係:約220億円(2015年見込 株式会社矢野経済研究所調べ)

これらを合計すると約3,000億円となります。まだまだ2012年時点でのアメリカの規模の15分の1程度しか日本にはないので、今後さらに拡大していくことが予測されます。今から対策してもまだ遅くないということがこの数値からも分かると思います。

SEO対策について

SEO対策(検索エンジン最適化対策)という言葉は、検索エンジンが存在する以上無視できない言葉です。SEO対策とは検索エンジンの表示順位を決めるアルゴリズムに対して、少しでも上位に表示させることができるように対策をするものです。昔のSEO対策といえば、外部リンクの大量獲得やキーワードをページ内に多く盛り込むなど様々な手法がありましたが、今はGoogleのアップデートによりむしろマイナス評価になってしまうものまであります。

大きなアップデートとして知られているのが、パンダアップデートとペンギナップデートです。パンダアップデートはまさにコンテンツマーケティングは流行ったきっかけの1つともいえるでしょう。「オリジナルのテキストが少ないサイト」や、「コピペで作ったようなページ」は低品質と判断され、検索エンジンから評価されなくなっています。ペンギンアップデートは外部リンク対策です。恣意的・人工的に作り出したSEO目的のサイトから被リンクを大量に貼ったページやサイトに対して、ペナルティを科すものです。このように小手先のテクニックだけではSEO対策はできなくなってきています。

そのような流れになるのは当然だと考えるべきです。何故なら、Google及び読み手の視点に立って考えると「良質なコンテンツ」を上位表示させたい、してほしいという気持ちがあるはずです。そうでなければ検索する人は減り、Googleのサービスは廃れてしまいます。そして今、Googleは良質なコンテンツを作成するようにしっかりとメッセージを出していますし、アルゴリズムも進化して良質なコンテンツを見抜けるようになってきました。最大のSEO対策は読み手の視点に立って良質なオリジナルのコンテンツを作成することです。これをしっかりと実践していれば、どんなアップデートが来ようともアタフタする必要はありませんし、過去にやってきたことが無駄になることもありません。

コンテンツマーケティングの1つの手法としてのオウンドメディア

コンテンツマーケティングの市場規模が増大してきており、Googleが良質なコンテンツをしっかりと評価できるようになってきたことにより、そのコンテンツのSEO対策も大切であるということはお分かりいただけたかと思います。では、企業はどのようなコンテンツを用意すれば良いのでしょうか。そこから自然と生まれたのが「オウンドメディア」です。企業は自分たちでコンテンツを作成し、ユーザーに有益な情報を提供しようと考えました。

商品・サービスを魅力的に訴求するためのブランドサイトや通販サイト、IR情報・採用情報などのコーポレートサイトなど企業独自のオリジナルコンテンツを持ち合わせているサイトです。また、それだけにとどまらず、キュレーションサイトのようなある情報に特化した情報をまとめたサイトなども展開するようになりました。

オウンドメディアの市場規模が拡大する訳

オウンドメディアはただ作ればいいというものではありません。商品の情報だけを載せているサイトよりも、商品の活用の仕方やご利用者の声などを集めたコンテンツを作成したり、製作者の想いなどもコンテンツにすることが大切です。こういったコンテンツはユーザーからも評価されますし、購買行動に繋がるきっかけとなり得ます。戦略的にオウンドメディアを展開する企業が増えてきています。

動画コンテンツも重要視される時代に向かっている

これまでコンテンツというとWEBサイトをイメージしていたかと思いますが、これからの時代は動画コンテンツも重要視されるようになってきます。WEB広告で見ても、2016年のWEB動画広告の市場規模は842億円ですが2020年には2,300億円になるとも予想されています。(オンラインビデオ総研/デジタルインファクト調べ)SEOに関しても「動画の埋め込まれたページは、埋め込まれていないページと比べて約53倍の確率で検索結果の1ページ目に表示される(Forrester Research社調べ)」と言われているほどです。

読み手の視点に立って考えればこれも分かることなのですが、テキストをただ読むだけより動画で解説があった方が分かりやすいのは明らかです。これもオウンドメディアの市場規模拡大の1つの要因となるでしょう。

オウンドメディア設計の際はユーザー視点を

全てのコンテンツは人が考えて作り出すものです。何時も読み手の視点を忘れてはいけません。日々の更新に追われどうしても忘れがちになってしまいますが、ユーザーが求めているものを追求しそれを形にしていくことこそがオウンドメディア成功の鍵です。そのことを忘れないようにしてください。

参考文献:

クロスフィニティ社調べ: https://www.crossfinity.co.jp/news/20160726_01.html

Custom Content Council調べ: https://www.portada-online.com/2013/04/07/content-marketing-a-us-44-billion-industry/

株式会社矢野経済研究所調べ: https://www.yano.co.jp/press/press.php/001612

サイバーエージェント調べ: https://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=11208&season=2015&category=ad