まとめ

アウトドア系オウンドメディア4事例でわかる動画活用法

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アウトドア系オウンドメディア4事例でわかる、動画の活用法

アウトドア系オウンドメディアを立ち上げる企業が増えています。 ゴールドウィンやスノーピークといったアウトドア系ブランドだけではなく、良品計画(無印良品)やJINSといった企業も、アウトドア系商品のプロモーションとしてオウンドメディアを立ち上げるという事例もあります。

本格的なキャンプのほか、グランピングなどより気軽に楽しめるスタイルもあり、アウトドア人気は上昇中。最近では、海外からの訪日観光客が日本の自然を楽しむためにキャンプを楽しむケースも増えているそうです。実際に、日本のアウトドア人口は4年連続で増加しているという調査結果(※)もあり、市場としても注目されている分野と言えるのではないでしょうか。

例えばアウトドア系広告を専門に扱うスペースキー社では、キャンプ場検索サイトとあわせて自社オウンドメディアを運営しています。2014年にスタートしたオウンドメディア「CAMP HACK」は、今では月間利用者が340万人、月間PVが約2500万という国内最大のアウトドア系メディアに成長しています。

そこで今回はますます注目されるアウトドア系オウンドメディアの4事例をもとに、今後のトレンドをリサーチしました!アウトドア系だからこそ、特に動画の活用法がポイントとなっているようです。

※参考情報:「オートキャンプ白書2017」発行(一般社団法人日本オートキャンプ協会)

ゴールドウィンはブランディングにオウンドメディアを活用

THE NORTH FACEやHELLY HANSENなどの有名ブランドを手掛ける株式会社ゴールドウィン。ゴールドウィンが2015年4月から運営しているオウンドメディアが、「SPORTS FIRST MAG」(http://sportsfirst.jp/)です。

「SPORTS FIRST MAG」というオウンドメディアの名称は、スポーツを一番に考える「スポーツファースト」というゴールドウィン全体のコンセプトがもとになっています。ちなみにMAGという名称は、「MAGAZINE」という意味とともに「MAGNETISM」(磁力)という意味も込められているそうです。

「SPORTS FIRST MAG」のハウツー系記事の中には、テニスの練習方法やスムージーの作り方などのコンテンツで動画を使用しています。ただしこのオウンドメディアでは、ハウツー系コンテンツのほかインタビューなど人物にフォーカスしたコンテンツが多くなっています。

中でも「PEOPLE」というカテゴリの記事はすべてGOLDWIN社員のインタビュー。ユーザーとの接点を強化したいというゴールドウィンの狙いがうかがえます。

ゴールドウィンには公式オンラインストアがあるものの、オウンドメディアでは購入などのコンバージョンボタンは一切なし。むしろゴールドウィンの社員紹介やイベント情報がメインとなっています。つまりこのオウンドメディアは、販売につなげるというよりもブランディングに特化していることがわかります。

なお、ゴールドウィンではオウンドメディアだけではなく、ブランドごとのアプリにも力を入れています。アプリではECサイトへの導線も多く、新製品やショップに関する情報も発信。オウンドメディアとアプリと明確に使い分けているという点で、参考になる事例ではないでしょうか。

キャンプ場も運営する無印良品、アウトドア専門オウンドメディア「外あそび」を運営

本サイトでもトリプルメディアの成功事例として紹介している無印良品(良品計画)。実は無印良品でキャンプ場を運営していることをご存知ですか?現在新潟・岐阜・群馬の3か所にてキャンプ場を運営しています。

無印良品が自社キャンプ場のプロモーションのために運営しているアウトドア系オウンドメディアが「外あそび」https://www.muji.net/camp/sotoasobi/)。従来の無印良品ブランドの世界観を生かした、アウトドア系コンテンツが多く掲載されています。

「みんなの外あそび」というカテゴリでは、さまざまなジャンルの専門家がアウトドアの魅力を紹介。編集部だけではなく多くの人を巻き込むという戦略は、無印良品ならではとも言えます。

「外あそび」のコンテンツは画像とテキストが今のところメインですが、キャンプ場の紹介やキッズキャンプの紹介などのコンテンツでは動画が活用されています。また、ユニークなのがライブカメラ!それぞれのキャンプ場の状況が10分おきに配信されています。

スポーツ向けアイウェア「JINS-MEME.FIT」の販促にオウンドメディアを活用

アイウェアブランドのJINSでは、2016年にアウトドア系オウンドメディア「JINS-MEME.FIT」(https://jins-meme.fit/)を立ち上げました。メガネのJINSがアウトドア系オウンドメディアを立ち上げるというのは、ちょっと意外に感じますよね。

実はこのオウンドメディア名称にある「JINS-MEME」とは、JINSのスポーツ向け商品「JINS-MEME」(ジンズ・ミーム)のこと。センサーが組み込まれていて運動中のさまざまな動きを検出。アプリと組み合わせることで、例えばランニング中のフォームをスマートフォンでチェックできるといった機能があります。

「JINS-MEME.FIT」では、JINS-MEMEを使ったコンテンツがメイン。JINS-MEMEを使ったトレーニング方法や、JINS-MEMEをかけて出場したマラソン大会のレポート記事、実際に商品を使っているランナーのインタビュー記事などが掲載されています。

つまりこのオウンドメディアの目的は、JINS-MEMEという商品の知名度アップ。JINS-MEMEのような新しいコンセプトの商品の場合、使い方がわかりにくく単発のプロモーションでは商品のよさを伝えきれないという問題があります。

一方オウンドメディアならコンテンツを増やしていくことで、具体的な活用法を多角的に紹介できます。特にオウンドメディアではランニングユーザーにターゲットを絞り込んでいて、実際の使い方がわかりやすくなっています。

JINS-MEMEには、もうひとつESという集中力を測定できる別のタイプもあります。ESでは、ゲームの実況動画コンテストを実施したこともあり、異なるアプローチでプロモーションを実施しています。(https://jins-meme.com/ja/gaming/letsplay/ ※すでに終了)

YouTubeの動画配信に特化するアウトドアブランド「スノーピーク」

キャンプ用品などの製造販売を行うアウトドアブランド「スノーピーク」では、他の3つの事例とは方向性が大きく異なりSNSなど外部サイトを活用しているのが特徴です。コンテンツは企業サイトとオンラインストアに集約させ、そのほかはユーザーとのコミュニケーションはFacebookを使うなど外部サービスを利用しています。

さらにスノーピークでは、YouTubeでさまざまなタイプの動画を配信していて人気を集めています。公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCzO_dq-JK3Klz4vRGwGeEwA)は約6,500のユーザーが登録。スノーピークでは製品の使い方動画のほか、「アウトドアオフィス実証実験」としてさまざまな企業とコラボレーションした動画なども公開しています。ブランドのコンセプトは保持しつつ、バズらせることも意識したコンテンツになっています。

まとめ

アウトドア系オウンドメディアの事例を見ると、多少の差はあるものの動画の活用が進んでいることがわかります。確かにアウトドアプログラムの紹介やアウトドアグッズの使い方などのハウツー系コンテンツには、画像とテキストで解説するよりも動画の方が圧倒的にわかりやすいですよね。

とはいえアウトドア系オウンドメディアの場合、スマートフォンでの閲覧が圧倒的に多くなります(外で見るため)。そのためユーザーとしては、通信量が気になるところ。

今後さらにアウトドアでの通信環境が整えば、アウトドア系オウンドメディアでの動画活用はもっと進むことが予想されます。

以前の記事「2017年国内オウンドメディア最新トレンド、これだけは知るべき」で紹介した通り、オウンドメディア全体でも動画の活用は大きなトレンドになっています。アウトドア系オウンドメディアにおいても、ライブ配信を活用したり、ユーザーからの動画を募集したり、さまざまなかたちで動画を活用するメディアが増えてくるのではないでしょうか?