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オウンドメディア向けCMS【5選】WordPressとの違いは?

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オウンドメディア向けCMS【5選】WordPressとの違いは?

オウンドメディアの構築に欠かせないCMS。以前の記事「オウンドメディアの制作・運用にWordPressが最適な理由」でご紹介した通り、普及率の高いWordPressを採用することが多いですよね。

とはいえ、最近では「はてなMedia」や「Ameba」といったサービスも、オウンドメディア向けに新しいCMSを提供しているのをご存知でしょうか?大手企業もこうした新しいCMSを採用してオウンドメディアを立ち上げるケースがあるようです。

そこでWordPress以外にオウンドメディア構築に使えるCMSについて、代表的なものを5つピックアップしました。あわせてWordPressとの違いについてもまとめています。「WordPress以外の選択肢も知っておきたい」「他のCMSとの比較資料を社内用に作りたい」というシーンにご利用ください!

 HTML不要、低コストにオウンドメディアを構築できる「Wix」

イスラエルの企業が開発したホームページ制作ツールが「Wix」。公式サイトによると2006年にスタートしてから、世界中で1億万人以上に利用されています。

Wixの大きな特徴が、HTMLを使わなくてもデザインカスタマイズがしやすい点。元となるテンプレートも300種類以上あり、ほとんどがレスポンシブ対応です。

Wixはクラウド型サービスなので、全プランにサーバも付属しています。無料プランもありますが、「広告が表示される」「独自ドメインが使えない」などの制約あり。有料プランでも841円~/月なので、サーバ利用料コミコミということを考えると他サービスよりも低コストでオウンドメディアを構築・運営できます。※ただし1契約で1サイトのみ公開可能、複数サイトを立ち上げるときはそれなりのコストがかかります。

WordPressとWixの違い

追加機能(WordPressでいうプラグイン)はWixの場合「アプリ」として提供されていて、予約機能やイベント申し込みフォームなどもあります。ただしWordPressと比べるとアプリの数は少ないです。

また、Wixでは独自のデザインツールによりHTMLが自動出力されます。HTMLを使わないで済む一方、利用者はHTMLベースで直接ソースを修正できないというデメリットがあります。制作会社にデザインの依頼をする場合で考えると、この点は大きなマイナス。

SEOについても、管理画面から基本的な設定しかできないという問題があります。この点はテンプレートもありながら管理画面でHTMLを修正できるWordPressの方が使い勝手がよいと言えます。

データのインポート・エクスポートができないという点も懸念事項。WordPressであれば、他のCMSに乗り換えたいときに投稿データの一括エクスポートができますが(プラグインを使えば)Wixではできません。

「デザインにはこだわわりたいけどHTMLはよくわからない…無料でもとにかく自分でオウンドメディアを立ち上げたい」と考える個人の方にWixは向いていますが、商用オウンドメディア構築と考えると、機能面でWordPressの方が軍配が上がります。

スタバも使っているAmebaブログのオウンドメディア版「Ameba Ownd」

Wixと操作性や機能面で近いのが「Ameba Ownd」(アメーバオウンド)。その名前の通り運営はAmebaブログなどを運営するサイバーエージェント社。2015年から提供がスタートした新しいオウンドメディア向けCMSです。スターバックスコーヒージャパンのオフィシャルブログもAmeba Owndサービスが使われています。

最近のトレンドをおさえたデザインテンプレートや、HTMLを使わずに手軽に利用できるという点はWixと共通しています。

WordPressとAmeba Owndの違い

ただしテンプレート数も20程度と少なく、WordPressのプラグインのような追加機能はありません。テンプレートHTMLも直接変更できないため(CSSのみカスタマイズ可能)拡張性はWordPressと比べると弱いのがネック。

データのインポート機能はあり、Amebaブログなどのいくつかのブログサービスからのデータ移行は可能。その一方でエクスポート機能はなく、Wixと同じく将来他サービスへの乗り換えは厳しいでしょう。

「Ameba Ownd」はオウンドメディア構築するためのものというより、Amebaブログをメディアっぽいデザインにして運営していきたい人向けのようです。

なお「Ameba Ownd」では有料プランも提供予定とのことですが、2017年12月時点ではまだ提供されていません。おそらくこのまま無料版がメインになるのではないでしょうか。

国産CMSとして会員機能・EC機能が充実している「RCMS」

2005年にサービス開始した、国産CMSの代表格と言えるのが「RCMS」です。日本ハムなどのオウンドメディアにも採用された実績があります。

RCMSはWordPressと同様SaaS型とソフトウェアのみの2形態で提供されていて、どちらも有料。ソフトウェア買い切りの場合、初期費用は120万円となっています。(サポート費用は別途)

国産だけあってオンラインヘルプも充実しているのが特徴。WordPressなどはたまに日本語化されていないプラグインもあるので、安心感は高いと言えます。

RCMSとWordPressの違い

機能面ではコンテンツ管理やデザインなどの基本機能はWordPressとそれほど差がないのですが、EC機能と会員機能が特に充実しています。会員機能は会員種別によって公開できるページを設定できるのはもちろん、1ページ内の一部だけ会員のみ表示するという設定も可能です。

ECや会員機能をメインで使いたい、というケースではRMCSも検討したいところです。(それ以外の機能がメインのオウンドメディアとなると、WordPressで十分ではないかと考えます)

老舗CMSとしてオウンドメディア実績も多い「Mobable Type」

WordPressとよく比較されるのが、2001年から提供されている老舗CMS「Mobable Type」です。WordPressが普及する前は、最もメジャーなCMSでした。現在でもいくつかのオウンドメディアで使われています。

Mobable TypeとWordPressの違い

機能面ではWordPressと非常によく似ていますが、大きく違うのが料金体系。WordPressがオープンソースでライセンス料がかからないのに対し、「Mobable Type」は原則有料です。(※無料トライアルはあります)

例えば「Mobable Type」ソフトウェア版(自分で立ち上げたサーバにインストールする場合)では、1ライセンスの価格は90,000円。買いとり型のため購入後一定期間サポートはありますが、期限が切れた後は別途年間サポートを購入する必要があります。

機能面ではWordPressと比べてセキュリティレベルが高いと言われています。管理画面と公開画面のパスを別のものにできたり、管理画面の不正ログインを防止するためのアカウントロック機能があったりと細かな点でセキュリティを強化しているのが特徴。つまり中小企業向けというよりは、大手企業のオウンドメディア向けCMSと言えます。

もちろんWordPressでもある程度セキュリティを強化する方法はありますので、あえてMobable Typeを選ぶというケースは現在は少ないと言えます。

はてなのオウンドメディア向けCMS「はてなブログMedia」

ブログサービスで有名な、はてな社が提供しているオウンドメディアCMSが「はてなブログMedia」です。サービス開始時期は2014年とまだ新しいものの、ぐるなび社やリクルート社など大手オウンドメディアに採用された実績があり、今注目すべきCMSのひとつ。

機能面ではSEOや投稿管理など、基本的なところはWordPressと大きな違いはないようです。

はてなブログMediaとWordPressの違い

WordPressとの違いは、はてなブログMediaは有料で初期費用・運用費用がかかるという点。はてなブログMediaはSaaS型のみ提供なのでサーバ費用も含まれますし、導入支援など手厚いサポートがあります。

はてなとしては、CMSライセンスだけではなくサーバやディレクションなどをパッケージにして販売するという戦略のようです。価格体系は公式サイト上はオープンにしていませんが、初期費用・運用費用ともにそれなりのコストがかかるようです。

WordPressでは開発やカスタマイズに手間と時間がかかるため、まとめて全部どこかに依頼したい…という大規模オウンドメディア向けCMSと言えます。そのため中小規模のオウンドメディア構築となると、予算オーバーとなる可能性が高いです。

まとめ

CMSはWordPress以外となると、「無料でHTML不要、手軽に構築できるWix、Ameba Ownd」「有料で大規模オウンドメディア構築向けのRCMS、MobableType、はてなブログMedia」という2つのトレンドに分かれるようです。

ただしオウンドメディアとなるとWixやAmebaOwndを使って全て自力で作るのは限界がありますし、一方有料のRCMSやはてなブログMediaを使うとなると、まとまった予算が必要となります。

機能やコストを総合的に考えると、やはりライセンスが無料でプラグインも豊富なWordPressが優位な状況。また将来的に他のサーバや制作体制が変わる可能性もあります。現在のシェアが高いWordPressを選んでおいた方が、後々の問題が少ないと言えそうです。