まとめ

通販・ECサイト系オウンドメディア事例でわかる最新トレンド

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ECサイト系オウンドメディア、事例からわかる最新トレンド

ECサイトの中には商品情報だけではなく、オウンドメディアとしてコンテンツ制作に力を入れている事例も増えています。実際にオウンドメディアを通じて、集客アップや売上アップに成功しているECサイトも!

ECサイトがオウンドメディアを立ち上げるのは、コンテンツSEOを強化するためと、ユーザーとのつながりを強化するため。ほかにも商品に関する情報を補足できるメリットもあります。

ただしECサイトが単純に情報を増やしても、メディア化できるとは限らないようです。そこで今回は、ECサイトのオウンドメディア事例を4つピックアップ、オウンドメディア成功の秘訣と最近のトレンドを探ってみました!

 ECサイトのメディア化に成功した「北欧暮らしの道具店」

北欧雑貨を取り扱うECサイトでありながら、読み物コンテンツを充実させてオウンドメディアとしても機能しているのが「北欧暮らしの道具店」。本サイトでもオウンドメディアの成功事例として紹介しました。

このECサイトの大きな特徴が「コンテンツ編集方針に従って商品選びを行う」というスタンス。コンテンツのクオリティを保つために、ライティングや編集スキルを持つスタッフを採用するなど体制づくりも徹底しています。他のECサイトには、ここまでコンテンツへ力を注いでいるところはなかなか見られません。

「北欧暮らしの道具店」がここまでオウンドメディアのコンテンツを重視しているのは、直接売り上げアップにつなげたいというよりは、まず固定ファンを作るためだと思います。

センスのいい北欧雑貨というだけでは、他のECサイトと差別化を図るのは難しい時代。しかも「北欧暮らしの雑貨店」で扱う商品は、それなりに値段が高いものがメインです。SNSに積極的に取り組んでいるところからも、ファンづくりを重要視していることがよくわかります!

さらに「北欧暮らしの雑貨店」では、ECサイトでありながらWebだけではなく冊子のオウンドメディアにも取り組んでいます。商品を購入すると、エッセイなどがまとまったブックレット「暮らしノオト」をプレゼント。オウンドメディアのコンテンツ制作経験があるからこそ、できる方法と言えます。

コーポレートサイトで自社のコンセプトをPRする「大地宅配」

オーガニック食品などの宅配サービスを行う「大地宅配」。ここではインターネット通販サイトもありますが、企業情報などが載っているコーポレートサイトを通じてコラムなどのコンテンツを掲載、オウンドメディアとしての役割を果たしています。

食材を使ったレシピや商品を紹介するコンテンツもありますが、通販に直接つながるコンテンツはそれほど多くありません。むしろ社会貢献活動(CSR)として取り組んでいるイベント情報や、生産者インタビュー、世界のオーガニックフード事情などのコンテンツを多く載せています。さらに作家吉本ばなな氏の連載が2017年4月からスタートしました。

こうしたコンテンツは、「大地宅配」のコンセプトに共感してもらえるファンに向けたもの。売り上げをアップさせるというよりは、「北欧暮らしの雑貨店」のようにまずは自社のコンセプトをしっかり打ち出して共感する人を集めたい!というスタンスがよくわかります。

ハウツーだけではなく面白コンテンツも意識した「Softbank SELECTION」WEBマガジン

スマートフォンのアクセサリーがオンラインで購入できる「Softbank SELECTIONオンラインショップ」。このECサイトでは、WEBマガジンというオウンドメディアを展開しています。

オウンドメディアでは製品レビュー記事が中心ですが、それ以外にもイベントレポートや編集部やレポーターがまとめた記事なども掲載されています。

パッと見たところキュレーションメディアに近い雰囲気ですが、意外にも(?)取材などオリジナルコンテンツが充実。ターゲットとなる若者を意識して「役立つ・便利な」情報だけではなく「面白さ」も意識しているところがコンセプトのようです。

やはりこのオウンドメディアの大きな目的は、コンテンツSEO。実際にGoogleで検索結果1位になったページも出てきているようです。さらにコンテンツSEOで呼び込んだユーザーを購入につなげるよう、オンラインショップへの導線についても考えられた設計になっています。

ビジネスマン向けに新しいコンセプト・購入スタイルをPRする「カスタムライフ」

以前ご紹介した事例のひとつ、眼鏡のオンラインショップ「オーマイグラス」のようにカスタムオーダーができるECサイトが増えています。

スーツやシャツのカスタムオーダーができるブランド「la Fabric」もそのひとつ。採寸は渋谷や横浜にある店舗で行い、生地など商品の購入はECサイトで行うという新しい購入方法を取り入れています。

「la Fabric」の運営企業の関連会社が、メンズファッションに関するオウンドメディア「カスタムライフ」を運営しています。コンテンツはスーツやシャツに関する情報が中心。あえて自社以外の商品・ショップに関する情報も載せています。

ズバリこのオウンドメディアの目的は、従来カスタムオーダーなどになじみがないビジネスマンとの接点づくりではないかと考えられます。

特に20代・30代はスーツのオーダーにまだあまりなじみがない世代と言えます。さらにWeb経由でスーツやシャツをオーダーできるという購入方法も、まだまだ一般には浸透していない状況です。

そこでオウンドメディアをきっかけに、ユーザーの啓蒙やブランドの認知度をアップさせたいという狙いがうかがえます。(こうした目的にあわせて、あえてサイトをECサイトとは別に立てているのではないかと思われます)

こういった新しいコンセプトの商品や購入スタイルを手掛けるECサイトは、「カスタムライフ」のようにまずオウンドメディアを使った情報発信からスタートするところが増えてくるのではないでしょうか。今後の展開が気になるオウンドメディア事例です。

まとめ

ECサイトのオウンドメディア事例と言っても、ECサイトによって方針が大きく異なることがわかりました。

「北欧暮らしの道具店」「大地宅配」のようにオウンドメディアとECサイトを統合させ、シームレスにみせるところは、ファンの醸成を目的にしています

すでに獲得したECサイトのユーザー向けにさらにプラスとなるコンテンツを設け、購入をリピートしてもらったり、他のユーザーにリコメンドしてもらったり、という狙いがあると思います。

一方で「カスタムライフ」のように、あえてECサイトとオウンドメディアをドメインも変えて別のサイトとして扱っているところも。こちらはファンを増やすよりも、新規ユーザーの獲得を重視。まずはオウンドメディアを入口に、まずはブランドを知ってもらうことを優先しているのではないでしょうか。

大きく2パターンに分かれるECサイト系オウンドメディアですが、共通しているのはメディアとしての情報量の多さ。オウンドメディアのコンテンツを意識して増やしているところが多いようです。

特にECサイトでは、SEOは最も重要な集客チャネルです。そのためどのオウンドメディアでもコンテンツSEOの効果を重視していると考えられます。商品情報や画像素材など、コンテンツのネタがECサイトならたくさんあるというのも理由のひとつかもしれません。

オウンドメディアをうまく活用していくことで、売上アップにつなげるECサイトが今後も増えてきそうです!