まとめ

経理系オウンドメディア4事例に見る、コンバージョン誘導策

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経理系オウンドメディア4事例に学ぶ、コンバージョンへの誘導術

個人事業主・中小企業向けに経理サービスを手掛けるBtoB企業が、オウンドメディアを活用する事例が増えています。経理に関するノウハウ系コンテンツがメインですが、実はそれだけではありません。オウンドメディアのコンテンツとホワイトペーパーなどを組み合わせて、コンバージョンにつなげているケースも多いようです。

オウンドメディアを運用していると、PVやUUは増えていてもなかなかコンバージョンのアップにつながらない…というケースも多いかもしれません。

そこで今回はオウンドメディアを通じて、自社サービスのコンバージョンへうまく誘導できている経理系オウンドメディア事例を4つまとめました!

質の高いコンテンツだけではなくホワイトペーパーも充実したオウンドメディア「経営ハッカー」

・「経営ハッカー

本サイトでもオウンドメディア成功事例として紹介した、経理系オウンドメディア「経営ハッカー」。個人事業主や中小企業向けにクラウドサービスを提供するfreee社が運営しています。月間100万PVを達成したオウンドメディア事例としてさまざまな媒体で紹介されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

「経営ハッカー」は、ターゲットの検索意図を考慮した質の高いコンテンツに定評があります。でも実はこのオウンドメディア、それだけではありません。自社クラウドサービス「freee」のPRにつなげる施策もよく考えられています。

特に「経営ハッカー」が注力しているのが、ガイド集などのホワイトペーパー。さまざまな経理関連のノウハウがつまったガイド集が掲載されており、ユーザーは無料でダウンロードすることができます。

ホワイトペーパーのダウンロードを設けているのは、やはりユーザー情報を取得するためだと思われます。また、ホワイトペーパーの種類によって見込み客の属性や関心度が計れるというメリットも大きいのではないでしょうか。

一般的な経理ノウハウがわかるガイド集とあわせて、自社クラウドサービスのPRにつながるようなガイド集・動画もダウンロードできるようになっています。こうした資料をダウンロードしたユーザーは、特に自社サービスへの関心度も高いはず。

ホワイトペーパーをうまく活用している事例と言えます。

「経営ハッカー」サイトでダウンロードできる資料例

  • 新設法人様向け クラウド会計ソフトfreee導入事例集
  • NPO法人のためのfreee使い方ガイド
  • 給与計算freeeで行う年末調整 セミナー動画

コンテンツの種類によって自社サービスへの導線を変えるオウンドメディア「スモビバ!」

・「スモビバ!

経理ソフトウェアの老舗である弥生株式会社。弥生が運営する経理系オウンドメディアが「スモビバ!」です。弥生でも最近では中小企業向けの経理クラウドサービスを手掛けていて、そのPRを目的として2013年に「スモビバ!」を立ち上げました。「スモビバ!」も経営ハッカーと同じく月間100万PVを達成するほどの効果を上げています。

スモビバ!のコンテンツは、スモールビジネスの課題解決をサポートするというのがメインテーマ。経理関連のノウハウ記事が中心ですが、それだけではなく基礎知識や用語集、アンケートなどコンテンツのバリエーションが多いのが特徴。さらにかんたん税金シミュレーションなどの機能も用意されています。

「スモビバ!」もユーザーへ役立つコンテンツを設けて満足度を上げるということを重視している一方、自社クラウドサービスへの導線も設けられています。

特徴はコンテンツの種類によって導線のつけ方を変えているという点。担当者のインタビュー記事では以下のように語られています。

たとえば、「確定申告をどうするか?」というコンテンツは検索流入も多く、よりファネル上部の潜在層向けのコンテンツといえます。

これに対して、「実際にソフトを使ってみた」というコンテンツは、より製品に近いですが、検索流入はそれほど多くありません。メディアのなかで、確定申告の実施方法から、会計ソフトの使い方への流れをつくり、検索流入からよりコンバージョンに近づける工夫しています。

出典元:「オウンドメディアは、まだまだ面白くなれる!」:弥生・鈴木仁氏 ✕ アウトブレイン・嶋瀬宏氏(DIGIDAY)

ほかにも確定申告の時期(1月から3月)には、意思決定までの期間が短いことを考え「無料トライアル」バナーを掲載するなどの工夫をしているそうです。こちらも「経営ハッカー」と同じく、ユーザーの関心度を計ってうまく自社サービスに誘導している事例と言えます。

経理情報とあわせてセミナー情報も掲載するオウンドメディア「経理ドリブン」

・「経理ドリブン

会計システムや経理情報サービを提供する、MJS(ミロク情報サービス)が運営するオウンドメディア。「経理ドリブン」は2017年2月にスタートしており、経理系オウンドメディアの中では後発組と言えます。

「経営ハッカー」や「スモビバ!」が個人事業主や中小企業の経理担当者が対象ですが、「経理ドリブン」は幅広いユーザーに向けた情報サイトとなっています。そのため各記事に「対象企業規模」を5段階で表示するアイコンを掲載するなど、対象ユーザーがわかりやすいような工夫しています。

また経理ドリブンの特徴が、オウンドメディアでありながらセミナー情報を発信しているという点。2017年2月に立ち上がったオウンドメディアですが、すでに70件近くのセミナー情報が掲載されています。(すでに終了したセミナーも含む)

コンテンツをきっかけにオウンドメディアに訪れたユーザーを、自社サービスとあわせてセミナーにも誘導するという戦略が見受けられます。役立つコンテンツを設けるだけではなく、その次のアクションにつながるものを準備できているオウンドメディア事例ではないでしょうか。

中小企業の経理担当者にターゲットを絞りこんだオウンドメディア「経理プラス」

・「経理プラス

中小企業の経理担当をターゲットにしたオウンドメディアが「経理プラス」。運営元は、中小企業向けのメール配信システムや経理システムを提供する株式会社ラクス。2014年10月にスタートしました。

「経理プラス」では経理豆知識などのコンテンツがメインですが、他社の経理系オウンドメディアと同じくホワイトペーパーのダウンロードも可能になっています。

ダウンロードできる資料も、ターゲットである中小企業の経理担当者にフォーカスしているというのが大きな特徴。一般的なノウハウ集だけではなく「経理座談会開催レポート」「経理キャリアプラン完全ガイド」など、他社とは違うユニークな資料を用意しています。

また、記事コンテンツの下部にあるCTA部分についても、記事内容によって表示するバナーを変えるなど導線を工夫しています。

まとめ

経理系オウンドメディアの4つ事例を見ると、オウンドメディアの基本である「役立つコンテンツを作る」ことを重視しつつ、BtoBとして自社サービスのPRも大きなウェイトを占めているようです。

オウンドメディアの立ち上げ・運用というと、ついコンテンツ制作のことでいっぱいになりがちですよね。

とはいえ経理系オウンドメディアのようなBtoBオウンドメディアは、コンバージョンにつなげる施策も重要であることが4つの事例を見るとよくわかります。

ホワイトペーパーを設けたりCTA枠を工夫したりというテクニックは、経理系オウンドメディアだけではなく他のBtoBオウンドメディアでもきっと参考になるはずです!