まとめ

働き方改革で注目、人材・キャリア系オウンドメディア4事例

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ワークスタイルの多様化で注目!人材・キャリア系オウンドメディア4事例

ワークスタイルの多様化が進んで働き方改革にも注目が集まる中、人材・キャリア系オウンドメディア事例がじわじわと増えています。人材関連というとリクルート社をイメージする方も多いですよね。リクルート社はコーポレートサイトリニューアルをきっかけに、新しいオウンドメディアのスタイルにチャレンジしているのをご存知ですか?

ほかにも求人サイト運営企業をはじめ、様々な業種の企業が人材系・キャリア系オウンドメディアを立ち上げています。

そこで今回は人材系・キャリア系のオウンドメディアとして、特徴がある4つの事例を紹介します!

リクルートが考える、新しい人材系オウンドメディアのかたち

・「Meet Recuit」(リクルートホールディングス)

リクルートホールディングスでは、コーポレートサイトにて企業情報やプレスリリースを載せるだけではなく、「Meet Recruit」という働き方をテーマにしたコンテンツを設けています。コーポレートサイトが情報サイトとしてのオウンドメディアの役割も果たしているという、新しい事例です。

「Meet Recruit」はコーポレートサイトの全面リニューアルとあわせて、2014年に立ち上がりました。「Meet Recruit」の企画編集を担当する株式会社A.C.Oのサイトでは、「Meet Recruit」について以下のように記載しています。

オウンドメディア(ブランデッドコンテンツ)については、自らの未来はどうあるべきなのかを探し続けるアクティブなリクルート(Recruit)の姿を、オープンな空気のなかで伝えられるよう様々な方法を試みています。

出典:「リクルートホールディングス 企業サイト PROJECT INFO」(株式会社A.C.O.)

つまりこのオウンドメディアの大きな目的は、ブランディングとPR。実際に「Meet Recruit」の記事を見ると、リクルート関連する記事とそれ以外の記事が混在しています。うまくミックスさせることでメディアとしてのスタンスを保ちつつ、自社のブランディング・PRにつなげる狙いがあるようです。

例えば下記のゼクシィ担当者のインタビュー記事は自社に関連した内容ですが、約3,000のいいね!がつくほどの人気記事となっています。

・「【だから、私はきょうも働く】 ~式を挙げたいのに、挙げられない。そんな社会に違和感を感じる~」(リクルートホールディングスMeet Recruit)

Googleにインデックスされているページ数:約2 00(2017年6月時点)

オフィス用品メーカーのコクヨがキャリア系オウンドメディアに参入!

・「WORKSIGHT」(コクヨ)

一見しただけではわかりませんが、実は文具・オフィス用品メーカーのコクヨが運営するオウンドメディア。サイト上では、以下のようにワークサイトのコンセプトを表現しています。

働く環境を考える企業キーパーソンに向けた、ワークスタイル戦略情報メディアです。企業が抱える経営課題に「働く環境(=空間インフラ+制度インフラ)のリデザイン」という視点からアプローチしていきます。

出典:「ABOUT」(WORKSIGHT)

「WORKSIGHT」は従来のオフィス用品メーカーとしてのコクヨとは、大きく異なるデザインテイストが特徴。海外のオフィス事情に関するコンテンツのほか、新しい働き方を実践する方のインタビューなども多く掲載されています。(コクヨの商品やサービスは全く登場しません)

実はこのオウンドメディア、コクヨの「次世代の働き方、働く環境についての研究」の一環だそうです。直接売り上げアップにつなげるためのマーケティング施策というよりは、ブランディングや新たな顧客開拓を目指しているのではないでしょうか。

ちなみにコクヨでは従来の企業イメージに近い、文具・雑貨をテーマにしたオウンドメディア「inspi」も運営しています。ブランディングを目的に、複数のオウンドメディアを使い分けている事例と言えます。

Googleにインデックスされているページ数:約2,200(2017年6月時点)

NPOなどのソーシャルビジネスに特化した人材系オウンドメディア「DRIVE!」

・「DRIVE!メディア」(NPO法人ETIC)

インターンや社会起業家育成を行うNPO法人ETICが運営するオウンドメディア。「DRIVE!メディア」が扱うコンテンツのジャンルは幅広いのですが、特にインタビューなどの取材記事が充実しています。

DRIVE!メディアサイトだけではなく、求人サイト「DRIVE!キャリア」やインターン情報サイト「DRIVE!インターン」も展開しています。

このオウンドメディアは、コンテンツをきっかけに求人サイトやインターン情報サイトへ誘導するというのが大きな目的だと考えられます。

オウンドメディアと他のサイト間でシームレスに行き来できるよう、レイアウトやデザインも工夫されています。「DRIVE!メディア」側では、右カラムやバナーで他のサイトへ誘導しています。

一方求人サイトやインターン情報サイト側では、ページ下部に「HOT POSTS」というコーナーを設けていて、DRIVE!メディアの人気記事ランキングを表示しています。オウンドメディアを中心に、他のサイトへ回遊させることを目標にしているようです。

3つのサイトを「DRIVE!」というブランドで統一しているのも特徴。複数サイトを組み合わせてブランディング相乗効果を進めている事例として、参考になりそうです。

Googleにインデックスされているページ数:約2,200(2017年6月時点)

キャリア系オウンドメディアの成功事例といえば、「サイボウズ式」

・「サイボウズ式」(サイボウズ)

以前「オウンドメディア成功事例4つに学ぶ!今すぐ参考になるポイント」記事でも紹介した「サイボウズ式」も、キャリアやワークスタイルがメインテーマ。ちなみに運営しているサイボウズ社は人材系ではなく、グループウェアなどのサービスを提供する企業です。

サイボウズがこのオウンドメディアを立ち上げた大きな目的は、認知度向上。そこで人事・総務などグループウェアの導入を検討する立場の方だけではなく、幅広いビジネスパーソン向けのコンテンツに仕上げています。

「サイボウズ式」の扱うテーマは幅広く、なんとカテゴリーが21もあります!「働き方改革を疑え」「ワークスタイル」「若者シゴト論」など今話題になっているテーマが多いのも特徴。

「サイボウズ式」では自社サービスと直接関係のないもの記事がメインではありますが、その中に自社の紹介記事をうまくミックスさせて認知度向上を狙っています。(このあたりのアプローチは「Meet Recruit」と近いかもしれません)

また、著名人の対談記事など、人物にフォーカスした記事も多くなっています。この手法も人材系やキャリア系のオウンドメディアではよく見られます。

特にサイボウズ式では、代表取締役青野慶久氏をはじめ、副社長の山田理氏や副業(サイボウズでは複業と呼んでいます)を実際に行っている社員もコンテンツに多く登場させています。こうした手法も、サイボウズの知名度向上を狙っているのではないでしょうか?

社員を全面に出したコンテンツ制作スタイルは、中小企業でも参考になるかもしれません。

Googleにインデックスされているページ数:約1,1 00(2017年6月時点)

サイボウズ式については、別記事にて成功理由を考察しています。

・「オウンドメディア成功事例4つに学ぶ!今すぐ参考になるポイント

まとめ

人材系・キャリア系のオウンドメディア4事例をまとめてみると、他のオウンドメディアと違った特徴があることがわかります。

(1) 人物をメインにしたコンテンツ作り

一般的なオウンドメディアではハウツー記事が中心ですが、人材系・キャリア系ではインタビューなど人物をメインにしたコンテンツが多い特徴があります。

インタビューは取材をする必要はあるものの、コンテンツを増やしやすい(人物を追加していけばOK)という点もオウンドメディア運用においてはメリットと言えます。また、社員や取引先などのインタビュー記事をうまくミックスすれば、自然に自社PRにもつなげられるメリットもあります。

(2) ブランディングを狙う

今回取り上げた4つの事例のほとんどがブランディングをメインにしたオウンドメディア戦略のようです。もちろん商材によるところも大きいかもしれませんが、目的を明確に絞り込むという点は参考になります。

(3) ページ数よりも内容重視

2,000ページ程度Googleにインデックスされている人材系・キャリア系オウンドメディアもありますが、全体的にコンテンツが大量というわけではありません。むしろ取材をきちんと行ったコンテンツが多いのが特徴。今後人材系・キャリア系オウンドメディアへ新たに参入するときは、こうした他社のクオリティを重視する傾向をふまえて戦略を立てていく必要がありそうです。

「働き方改革」と関連して、今大きな注目を集めている人材・キャリアのジャンル。これからオウンドメディアを立ち上げる場合、ぜひ紹介した4つの事例をぜひ参考にしてみてください!