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バーティカルメディアとは?オウンドメディアとの違い

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バーティカルメディアとは?オウンドメディアとの違い

オウンドメディアやキュレーションメディアとともに、コンテンツマーケティングで最近注目を集めている「バーティカルメディア」というワード。オウンドメディア担当者の方は、オウンドメディアとバーティカルメディアの違いが気になるところではないでしょうか?

「バーティカルメディア」とは、「ある分野に特化したメディア」という意味です。そのためバーティカルメディアとオウンドメディアの違いが明確にある、ということではありません

むしろ中小企業のオウンドメディアは、特定の分野に特化したバーディカルメディアのような方向性を目指すべきです。

総合メディアを目指してしまうと、大きな予算をかけた大手ポータルサイトやキュレーションメディアとの勝負になってしまいます…。むしろ専門領域に特化したバーティカルメディアタイプなら、限られた予算でも他社との差別化がしやすいメリットがあります

つまり中小企業オウンドメディア担当者にとって、バーティカルメディアは避けて通れないワードかもしれません。そこで今回はバーティカルメディアの基礎知識やメリット・デメリットなどをまとめました!

バーティカルメディアは、雑誌で言うと専門誌のような立ち位置

「バーティカル」は直訳すると「垂直な」となります。横に広くするよりも縦に深く掘り下げるということで、「ある分野に特化する」という意味でも使われます。

つまり「バーティカルメディア」は、専門領域に特化したメディアのこと。広告代理店の博報堂DYデジタル社サイトの用語集では、以下のように説明されています。

バーティカルメディア
バーティカルメディアとは特定カテゴリの情報を掲載したメディアのことで、女性系や自動車系など、対象とするユーザーに対して高い訴求力をもつ媒体である。

出典:「Vocabulary 」(株式会社博報堂DYデジタル)
https://www.hakuhodody-digital.co.jp/vocabulary/terms/ha/01.html

ニュース全般を扱う総合メディアと区別するときに、よく使われるワードですね。雑誌に例えると、総合誌ではなく専門誌のイメージでしょうか。例えば医療、金融、旅行などのジャンルに特化したメディアが、いわゆるバーティカルメディアです

ただし現在バーディカルメディアと呼ばれているものは、ジャンルに特化したキュレーションメディアを指すケースが多いようです。そのため、広告をメインにしたビジネスモデルが一般的。バーティカルメディアは専門領域に特化しているため、広告主がつきやすいというのが人気の理由です。

バーティカルメディアの事例として有名なのが、DeNAのキュレーションメディア。(※2017年6月時点では諸事情で記事が公開されていませんが…)DeNAでは女性向け、男性向けなど分野ごとに複数のキュレーションメディアを運営するスタイル。antennaやスマートニュースなどの総合型キュレーションメディアと違い、バーティカルメディアを意識した戦略を進めていました。

他にもバーティカルメディア戦略をとる企業は増えています。就活・転職情報を扱うメディア「キャリアパーク!」などを手掛けるポート株式会社は、バーディカルメディアを事業のひとつとして位置付けています。

バーティカルメディア事業
各領域の特化型サービスで、閲覧から行動までをたった一つで行える。 スマホ時代の新しいメディアのあり方を創造します。

出典:「サービス紹介」(ポート株式会社)
https://www.theport.jp/

バーティカルメディアのメリット・デメリットまとめ

注目されているバーディカルメディアですが、メリットとデメリットがそれぞれあります。オウンメディアがバーディカルメディアのように専門領域に特化していくときにも、知っておく必要があります。

バーディカルメディアのメリット

  • ジャンルを絞っているため、固定ファンを作りやすい
  • ターゲットが明確になりやすい(広告主がつきやすい)
  • 競合となるメディアと差別化しやすい
  • 限られた予算でも立ち上げやすい

バーティカルメディアのデメリット

  • ジャンルを絞りすぎるとターゲットが限定されるため、アクセスが増えにくい
  • ネタ切れになりやすく、コンテンツを増やしづらい

中小企業のオウンドメディアはバーティカルメディア型へ

中小企業がこれからオウンドメディアを立ち上げる際、やはり総合型メディアよりはジャンルに特化したバーディカルメディア型を目指した方が進めやすいかもしれません。

ただ、どんな専門領域にするかが大きなポイントであり、悩みどころ。例えば「女性向けファッションメディア」的なジャンルは、すでに他社が多数参入している状態です。これからオウンドメディアを立ち上げるときは、もう少しジャンルを絞る必要があります。

オウンドメディア戦略を考えるときは、バーディカルメディアのメリット・デメリットと合わせて本来の目的を重視しましょう

BtoB企業などでリーチしたいターゲットがすでに決まっていて、その範囲で認知度を高めたいという目的なら、専門領域に特化したメディアにしていくべきですよね。

一方BtoCで一般ユーザーへの認知度を高めて売上アップにつなげたいという目的なら、あまりジャンルを絞りすぎると意味がありません。新しい顧客を開拓するためには、広いテーマを扱っていく必要があります。

オウンドメディアのジャンルを絞るか悩んだ時の対処法

オウンドメディアを立ち上げる際、どこまでテーマを絞るべきか悩んだ経験を持つ方も多いのではないでしょうか?バーティカルメディアのような専門領域を持たせるにしても、運用しながら調整していく必要があります。ジャンルの絞り方について、一般的な進め方をまとめました。

  1. まずはオウンドメディアに求める効果や自社として生かせる強みを検討。ある程度ターゲットを絞っておくほうがおすすめです。
  2. オウンドメディアを運用していく中で、アクセス数やアクセスユーザー層を分析してみましょう。
  3. アクセス数が少ないという結果で「もっと幅を広げたほうがよい」というときは、少しずつカテゴリーを増やしてジャンルの幅を広めていきましょう。

例として、インテリア関連のオウンドメディアで考えてみます。最初は家具やテキスタイルなどに関する情報がメインになりそうです。その後もう少し幅を広げたいと思ったときは、ガーデニング術や収納、防災などのテーマも増やしていくという戦略も考えられます。

ただやみくもに広げていくとユーザーが混乱しますので、少しずつ広げたり、共通のテーマを持たせたりというような工夫も必要です。

スタート当初から広いジャンルでコンテンツを設けておくという方法もありますが…あとからジャンルを狭くするとユーザーが離れてしまう可能性が高いのでNGです!メディアとしてもコンテンツが減っていくように見えてしまうと、「予算不足か?」というマイナスなイメージを持たれてしまうかもしれません。

はじめは特定のジャンルでスタートして、様子を見ながら問題があれば少しずつ増やすほうが、リスクは少ないです。

まとめ

バーティカルメディアは専門領域に特化したメディアという意味なので、はっきりとしたオウンドメディアとの違いがあるわけではありません。むしろ成功しているオウンドメディアをみても、ある程度ジャンルに特化しているものが多いようです。

バーティカルメディアにはターゲットが明確になるため、固定ファンがつきやすい・他社との差別化がしやすいなどのメリットがあります。ただ、ジャンルを狭くしすぎるとアクセス数も増えず、コンテンツの更新もしづらくなってしまうので、注意が必要です。

バーティカルメディアのメリットデメリットをふまえておくと、自社のオウンドメディア戦略を立てるのに役立つはずです!