まとめ

弁護士や会計士の士業系オウンドメディア、4つの成功事例

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弁護士・会計士などの士業系オウンドメディア、4事例に共通する成功の秘訣とは

弁護士や会計士などのいわゆる士業系の方にとって、新規顧客の開拓は大きなミッション。そこでオウンドメディアなどのWebサイトを活用する事例が、少しずつ増えています

2017年5月には、士業系の方向けにWebマーケティングのイベントが開催されました。「士業顧客拡大ビジネスフェア」の合計来場者数はなんと300名以上!(※)士業系の方にとって、Webマーケティングへの関心が高まっていることがわかります。

※参考ページ:「第20回 士業事務所の顧客拡大ビジネスフェア2017」を開催いたしました。」(株式会社アックスコンサルティング)

Webマーケティングといっても、中小規模の事務所や個人の方が高いコストをかけて広告を出稿するのはハードルが高いですよね。一方ブログなど自社で情報を発信するオウンドメディアなら、あまりコストをかけずにスタートできるメリットがあります

とはいえ「マーケティングや集客は苦手」「記事を書くのは得意ではない」という士業の方も多いようです。「なんとなくブログをはじめてみたものの、アクセスも少ないし効果が出ているかわからない…」という声も聞かれます。

そこで今回は弁護士・会計士・税理士・行政書士など、士業系オウンドメディアの成功事例をまとめました!

士業系こそオウンドメディアを活用すべき理由

士業系の方にとって、オウンドメディアは親和性が高いマーケティング方法。主に2つ理由があります。

専門性の高いコンテンツが準備できる

専門家である士業の方は、オリジナルコンテンツを準備しやすいというメリットがあります。例えばそれまでの経験をもとにしたQ&A記事であれば、コンスタントに増やしていけます。また、法改正などにあわせて解説記事を載せていくことができるというのもメリットです。

将来の見込み客とつながりが持てる

士業系の広告に反応するユーザーは、すでに相談したいと考えている方がほとんど。もちろん相談したい方を獲得することも重要ですが、オウンドメディアなら「今はまだ相談はしないけれど、将来は相談するかもしれない」というユーザーの囲い込みもできます

例えば離婚相談を得意とする法律事務所が、離婚そのものだけではなく別居や夫婦問題などをテーマにしたオウンドメディアを立ち上げるケース。「なんとなく将来離婚も考えているけれど、どう準備すればいいかわからない…」というようなユーザーとも、オウンドメディアなら接点を持つことができます。

役立つ記事を通じてユーザーとの信頼関係ができれば、いざというときに相談してもらえる可能性が高まります!

士業系オウンドメディア事例(1)Yahoo!ニュース提携で成功!弁護士ドットコムニュース

士業系オウンドメディアの成功事例としてよく取り上げられるのが、弁護士ドットコム株式会社が運営するオウンドメディア「弁護士ドットコムニュース」です。

弁護士ドットコム社のメインビジネスは、法律相談サイトの運営や弁護士マッチングサービス。そのブランド認知拡大を目的に法律関連のニュースを扱うオウンドメディアとして、「弁護士ドットコムニュース」を2012年にスタートさせました。(スタート当時の名称は「弁護士ドットコムトピックス」)

このオウンドメディアは月間数百万のアクセスがあるそうです。この莫大なアクセス数を達成できている大きな理由が、Yahoo!ニュースへの記事配信。Yahoo!ニュースを普段チェックしている方は、きっと「弁護士ドットコム」という名称をご存知の方も多いはずです。

士業系でありながら大きなメディアと提携することで、幅広い一般ユーザーへの認知拡大につながった成功事例と言えます。

でもそれだけではありません! Yahoo!ニュースのメイン読者である、法律に詳しくない一般ユーザーを意識してコンテンツを作っている点にも注目です。内容とともに、タイトルや画像がキャッチーなのもポイント。

士業系のコンテンツというと、ユーザーに直接役立つハウツー情報を提供するのが一般的。ところが弁護士ドットコムのオウンドメディアは役立つ情報もありますが、「楽しさ・親しみやすさ」も意識しているところが大きな特徴。巷で話題となっているニュースと関連した記事も多く、誰でも思わず読みたくなるような工夫があります。

弁護士ドットコムでは、オウンドメディア立ち上げ当時の編集長がネットニュース出身で、こうしたコンテンツ作りに精通していたことも大きいと思います。

正直言って大手ニュースサイトとの提携やキャッチーなタイトル・内容を作る体制を、中小規模の事務所がいきなりマネするのは難しいです…。でも、以下の2点は参考になりそうです!

  •  ユーザー(読者)の属性を意識してコンテンツを考える
  • 他メディアとの提携を模索する

参考ページ:http://contentmarketinglab.jp/trend-in-japan/bengo4-dot-com.html

士業系オウンドメディア事例(2)コンテンツの質・量で成功!弁護士法人ベリーベスト法律事務所

質の高いコンテンツを設けて高いPVを誇っているのが、弁護士法人ベリーベスト法律事務所のオウンドメディア「LEGAL MALL」。オウンドメディアの王道スタイルとも言えます。

離婚問題や債務整理など、さまざまなジャンルで法律関連コンテンツを掲載しています。記事数も多いのですが、1ページあたりの情報量も多いのが特徴。(文字数が多い!)

100名以上の弁護士を擁する大手事務所のメリットを生かし、数名のチームを組んで体制を組んでいるとのこと。さらに士業系には珍しく、コンテンツの質がブレないようオリジナルのガイドラインも作ったそうです。法律事務所でありながら、コンテンツの質・量を確保できる体制づくりに注力した点が成功の大きな理由です

中小の事務所では、大手事務所のように人手を確保するのは難しいのも事実。でもひとりで運用すると、結局本業が忙しくなってオウンドメディアに手が回らない事態に…。外部のパートナーと協業するなどして、体制を組むことも検討しましょう!

参考ページ:https://bazubu.com/case/verybest-law-offices

士業系オウンドメディア事例(3)SEO対策で成功!ビズ部(株式会社アカウンタックス/公認会計士)

一方で少ない記事数でも、SEO効果が高いおかげで成功している士業系オウンドメディアもあります。会計士のオウンドメディア「ビズ部」では「年末調整 書き方」などのキーワードで上位表示を実現。記事数が20の状況で、なんと月間20万PVを達成したそうです!

事例(2)のベリーベスト法律事務所は幅広いテーマを扱っていましたが、ビズ部では対照的に起業家・経営者向けに特化しているのが特徴。また「ビズ部の目的」というページでは、経営者に向けた熱いメッセージが掲載されています

単なる会計士としての情報発信にとどまらず、経営者を育成するという想いが込められたコンテンツがユーザーに受けているようです。

他社との差別化とともに、その想いをオウンドメディアに全面に出したという点は参考になるポイントと言えます。

参考ページ:https://bazubu.com/case/accountax

士業系オウンドメディア事例(4)メディア戦略で成功!銀座セカンドライフ(行政書士)

行政書士の資格を持つ片桐実央氏が代表を務める銀座セカンドライフ株式会社では、シニアの起業や経営をサポートする事業を行っています。

シニア起業の専門家として、新聞やテレビにも多く掲載されています。NHKに取り上げられたというと、やはり信頼度は大きくアップしますね。

オウンドメディアでは企業の説明だけではなく、起業家インタビューや助成金情報など、いわゆるハウツー記事とは違った情報を発信している点が特徴です。

ブログやFacebookにも取り組んでいますが、広報活動に特化しているようです。Facebookでは、投稿内容はほとんど交流会などイベントの開催情報と新聞・テレビの掲載情報。

士業系オウンドメディアの中では、やや特殊な事例かもしれません。ただオウンドメディアやSNSなどを組み合わせたメディア戦略を考えている点は、見習いたいポイントです。

まとめ

タイプの違う4社の士業系オウンドメディア事例をご紹介しましたが、2つの共通点があります。

一般ユーザーにもわかりやすいコンテンツを載せる

士業系では専門性の高いコンテンツを扱うため、どうしても一般ユーザーには難しい内容になりがちです。でも4社の事例では、一般ユーザーでもわかるコンテンツ作りを目指しています。ターゲットを強く意識していることが成功のポイントのようです。

他社との差別化に成功している

開業する士業系の方も増えており、競争は激化しているようです。(そのためにWebを使った集客に注目が集まっているわけですが)話題のニュースと絡めた記事にしたり、ターゲットを限定してメッセージを載せたり、わかりやすい差別化ができているオウンドメディアは成功しています。

士業系オウンドメディアを立ち上げるときは、この2つのポイントを踏まえて戦略を立てていく必要がありそうです。とはいえ士業系の方が、いきなりオウンドメディアの戦略を考えて実行するのは難しいですよね。経験のある制作会社やコンサルティング会社などへ相談しながら、成功を目指しましょう!