まとめ

医療系オウンドメディアの4事例はなぜ成功したのか?

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医療系オウンドメディア、4事例からわかる成功の理由

医療系オウンドメディアを考えるとき、気になるのは2016年に報道された医療系キュレーションメディアの事例。医療情報の信頼性が求められる中、参入に慎重になっている方も多いのでは?

でも医療系オウンドメディアを使って、認知度向上などの効果を上げているケースもあります!中には、オウンドメディアで全国規模で集客に成功しているクリニック事例もありますほかにも医療機器メーカーや製薬会社で、オウンドメディア経由で自社製品のPRに成功している企業もあります

医療系の場合は広告などの規制も多く、マーケティング手法が限られるのも事実。そこで直接の広告ではなく、ユーザーに役立つ健康・医療情報を使って見込み客を獲得できるオウンドメディアの活用が広がっているのかもしれません。

そこで今回は、医療系オウンドメディアで成功している事例を4つピックアップしました。これから医療系オウンドメディアを立ち上げる予定の方は、成功した理由などをぜひチェックしてみてください。

 月間500万PVを達成したオウンドメディア事例「歯医者が教える歯のブログ」

医療系オウンドメディアの成功事例として有名なのが、横浜市のおかざき歯科クリニックが運営する「歯医者が教える歯のブログ」。1つのクリニックが運営するオウンドメディアでありながら、月間500万PVを達成しています。

この医療系オウンドメディアがここまでアクセス数が多い理由は、やはりSEOです。コンテンツマーケティングの専門家からアドバイスを受けているため、各記事もSEO内部対策が施されていますし、内容も検索ユーザーを意識したものになっています。

あわせて注目したいのが、オウンドメディア全体の記事数が多いという点です。2017年5月時点でなんと約700ページ以上がGoogleにインデックスされています

もともとは「診療圏を広げたい」という目的でオウンドメディアを立ち上げたとのこと。実際にオウンドメディアをきっかけに、近隣エリア以外からの診察希望者が増えているそうです。

参考ページ:https://bazubu.com/case/okazaki-dental-clinic

全国からの集客に成功したオウンドメディア事例「とうきょうスカイツリー駅前内科」

同じく医療系オウンドメディアを通じて全国からの集客に成功している事例が、東京都のリウマチ・膠原病の専門クリニック「とうきょうスカイツリー駅前内科」です。

このクリニックでは、クリニック自体のサイトとは別に「Rheumatismm」というリウマチ・膠原病に関するオウンドメディアを運営しています。クリニックの専門分野に特化したコンテンツを設けることで、クリニックの認知度・信頼度向上につなげています

さらにオウンドメディアとあわせて、YouTubeやFacebookなどのアーンドメディアも活用しています。こうした取り組みの結果、雑誌やテレビなどの取材受けるなど、マスメディアへの露出にもつながっているようです。

またこのクリニックでは、全国からの集客につなげるだけではなく、ビデオチャットを利用したオンライン遠隔医療も導入しています。オンラインで診察予約ができるクリニックは増えていますが、遠隔診療までオンラインで実施しているクリニックはまだまだ少ないのが現状。(※)

※厚生労働省で2015年出された遠隔診療に関する通達をきっかけに、遠隔診療への取り組みが進んでいます。

集客から診察までオンラインで完結できる体制を整えているクリニックの事例として、今後も注目が集まるのではないでしょうか。

参考ページ:https://ferret-one.com/cases/005-skytree-clinic

新しい医療機器のPRに成功したオウンドメディア事例「ねむりラボ」

医療系オウンドメディアの中には、製品の売上アップに成功したオウンドメディアもあります。代表的な事例が、オムロンヘルスケアによる「ねむりラボ」です。

医療機器メーカーであるオムロンヘルスケアでは、当時新たに開発した睡眠計をPRするというのが目的でした。ただし新しいコンセプトの製品では、機能を紹介してもピンとこない人も多いですよね。そこでまず「睡眠を計る」必要性を知ってもらうため、オウンドメディアを構築。睡眠に悩む方に向けたコンテンツを中心に設けました。

実際にオウンドメディアのおかげで、製品発売前にも関わらず売上目標の180%を達成。見込み客を獲得できるオウンドメディアの特性をうまく利用した成功事例と言えます。

ねむりラボでは、他社とのコラボレーションにも取り組んでいるのも特徴です。「ぐっすりズム実験室」というコンテンツでは、無印良品やワコール、西川リビングなどの他企業と睡眠に関する共同調査を実施。さまざまな企業と連携したことで、新しい見込み客の開拓にもつながったと考えられます。

参考ページ:http://www.loftwork.jp/case/detail/web/20120719_omron.aspx

BtoBの医療系オウンドメディア成功事例「ファイザープロ」

製薬会社であるファイザーでは「すぐ禁煙.jp」などのBtoCの医療系オウンドメディアも多く手掛けていますが、注目されているのが医師などの医療関係者をターゲットにしたBtoBのオウンドメディア「ファイザープロ」です。

従来の製薬会社が行う営業のスタイルは、直接医師への訪問がメインでした。ところが最近では様々な事情により直接訪問が難しくなったため、医師向けオウンドメディアを構築。医師のニーズを分析し、関係性を深めることに注力したそうです。

「ファイザープロ」では、文献・研究情報やタイムリーなニュースを提供するほか、「インターネットシンポジウム」として専門家による講演のライブ配信も実施しています。こうした取り組みの結果、医療関係者から高い評価を得ることに成功しました。「ファイザープロ」の成功事例は、医療系だけではなく、他分野のBtoB企業にとっても参考になりそうです。

参考ページ:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/02/13/16786

医療系オウンドメディアの運営で気をつけたいこと

例えばクリニックを開業している方がオウンドメディアを立ち上げる場合、氏名や顔写真などをオープンにしてコンテンツを掲載することになります。不特定多数の方が読む前提で、記事の内容だけでなく表現にも注意しましょう。

また、医師法・医療法・薬機法などに違反しないよう気をつけることはもちろん、医療系ホームページや医療広告に関するガイドラインも確認しておきましょう。

・「医療機関ホームページガイドライン」(厚生労働省)

・「医療広告ガイドライン」(厚生労働省)

また、医療系記事では残念ながら引用元を明記せずに記事を無断転載する、いわゆるパクリも横行しています。完全に防止することは難しいものの、定期的にご自身のオウンドメディアの情報が転載されていないかチェックしたほうが安心。問題があれば転載者へ通知するなど対応しましょう。

また、オウンドメディアを立ち上げると、ユーザーから症状などに関するコメント・問い合わせが入る可能性もあります。問い合わせ対応ルールはあらかじめ決めておきたいところです。

まとめ

医療系オウンドメディアの中で、小規模なクリニックが運用するパターンと、大手メーカーや製薬会社が運用するパターンでそれぞれ成功している事例をご紹介しました。4つの事例を詳しく見ると、共通点があることがわかります。

  •  コンテンツマーケティング業者など、パートナーとの協業ができている
  • 信頼性の高い記事を量産できる体制ができている

特にクリニックが手掛けるオウンドメディアでは、専門性を保つために医師自身が記事執筆するパターンが多いようです。記事は自前で準備し、オウンドメディアのノウハウに詳しい外部業者には編集やSEO内部対策などのアドバイスをもらう。こうした役割分担ができているのも成功の理由ではないでしょうか?

これから医療系オウンドメディアに取り組む予定の方は、ぜひご紹介した成功事例を参考にしつつ情報の正確性・信頼性を重視しながらオウンドメディアを活用していきましょう!