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オウンドメディアの運用に必要な費用とは?

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オウンドメディアを運用していく際に、全てを自社で担おうとすると多くの専門的なリソースが必要になります。ライティング、校閲、SEO、アクセス解析、コンテンツマーケティングなど、それらのリソースは多岐に渡ります。大手企業であれば予算も豊富にありますが、中小・ベンチャー企業であればオウンドメディアの運用に割ける予算も限られてくるでしょう。オウンドメディアの運用費用を考える上で、そもそもどういったリソースに費用が発生するのかを見ていきましょう。

オウンドメディアの運用に掛かる費用とは

オウンドメディアの運用に必要なリソースとしては、「ライター」「編集者」「SEO担当」「アクセス解析担当」「コンテンテツマーケター」などがあります。役割を兼務しても構いませんが、全てを一人でやろうとすると無理があります。

自社はどの部門を担当して、何を他社に依頼するのか、どのくらいの売上を上げてどの程度までなら費用を掛けられるかを考えながら、他社に依頼する費用感を検討しなければなりません。

また、制作部分でもサイトをWordPressなどのCMSで構築していない限りは、「デザイナー」「コーダー」などのリソースが必要で費用が掛かってきます。初期構築はもちろんですが、運用して行く中でも新しいコンテンツを作成したり、既存のメディアの改善などを行う場合は制作が必要です。自社内にデザイナーを採用できるだけの環境があれば良いですが、そうでない場合や専門的な作り込みが必要な部分などに関してはどうしても他社への依頼となってしまいます。そういった部分にも費用が掛かることをきちんと頭に入れておきましょう。

それぞれの担当者の役割と外注費用

自社でできる部分と他社に依頼しなければならない部分を検討する上で考えておきたいのは、それぞれの担当者に何を求めるのかということです。作りたいオウンドメディアのテーマや目的からどの部分に力を入れたいかを考えることも必要です。ここでは、各担当者の役割と外注費用の概算について説明します。社内で採用する場合の費用は採用サイトの求人募集欄を参考にして下さい。数社の採用募集を見れば傾向が掴めると思います。

ライター

ライターの仕事はライティングです。文章力や想像力のあるライティングが必要とされます。キーワードを軸に話をどこまで展開できるかや、ユーザーを引き付けるような文章を書くという役割が求められます。クラウドワークスなどで募集している一般的なライターへの報酬は1文字1円が相場となっています。ただし、専門性が高くなればなるほど、当然ながら報酬単価は上がっていきます。

編集者

編集者の仕事はコンテンツを伝わりやすくすることです。見出しのつけ方や言葉の表現などライターが書いた内容をさらに分かりやすく加筆修正する必要があります。また、SEO担当者の調査した内容を理解して、ライターにうまく伝えたり、文章を校閲するという役割も求められます。編集者を外注する場合は、フリーランスの編集者であれば月に数万円〜、企業で編集機能だけを依頼する場合は1ページ数千円から高いと4〜5万円で請け負っている企業もあります。

SEO担当者

SEO担当者の仕事はサイトがSEO対策をきちんとできているのかを調査・監視することと、サイトがSEO対策をできている状態にしておくことです。また、デザインとSEOを天秤にかけた時に、メディアに最適な折り合いをデザイナーなどと協議・判断するという重要な役割もあります。SEOについては多様な外注形態があります。1キーワード単位で依頼することもできれば、被リンクを毎月定期的に貼っていく依頼をすることもできます。一概に費用を伝えることが難しいので、何社かSEO会社に見積もりを取ることをおすすめします。

アクセス解析担当者

アクセス解析者の仕事は「こんなデータが見たい」や「こういう仮説があるのだけど」という他の担当者の要望に対して、「どのデータを見ればそれが分かるか」というのを説明し、それを実行する仕事です。また、その逆の「データから分かることをまとめる」という役割も求められます。「データからこのようなことが分かったのですが、このようなコンテンツを作成してはどうでしょうか?」などと提案するといったことです。コンテンツマーケティングを行う上で必要なアクセス解析サービスを提供している企業は少なく、Google Analyticsのデータをレポートにして提出するというサービスであれば、数万円から依頼が可能です。基本的には社内で人材を育てることをおすすめします。

コンテンツマーケター

マーケットのニーズを把握し、効果を最大化できる方法を検討することが仕事です。

SEO担当者や編集者に市場の状態を伝え、どのようなコンテンツを展開していくかを考えていく役割があります。SEO、アクセス解析、コンテンツマーケティングの一連の機能をツールで提供しているのが、株式会社Faber CompanyのMIERUCAで、料金プランはこちらです。月額利用費が最低10万円からとなっています。

このように、各担当者に求められる役割はそれぞれあります。自社でできる部門はどこか、費用を掛けてでも他社と一緒にやるべき部門はどこかを検討し、全体に掛かる費用を計算しておきましょう。

内製でも外注でも費用がかかる

外注すると費用がかかるからできるだけ内製にしよう、と考えている担当者もいるのではないでしょうか。ですが、専門のスタッフを自社で採用することも費用は掛かりますし、社内の慣れない人が無理に担当をするとクオリティが下がってしまいます。自社でやるべきことをしっかりと考えましょう。オウンドメディアの全体戦略、外注した制作物の確認、クオリティの担保など外注には任せられないことをやりましょう。ただ自社だけではクオリティの担保に自信がない場合は、専門的な会社に依頼することも必要です。

どの部門を外注してどの部門を内製で行うかは、オウンドメディアを運用していく上で非常に重要な問題です。短期的な視点と長期的な視点の両方を考える必要もあります。先ほど専門のスタッフを自社に揃えることは費用が掛かるといいましたが、長期的な視点で考えると自社にスタッフを揃えて内製した方が費用面で抑えることができますし、社内にノウハウも貯めることもできます。このようなメリットもあるので、どこに費用を掛けるかはよく検討をしましょう。

費用対効果を考えよう

オウンドメディアを製作する以上、費用が掛かってしまうのは当然です。重要なのは掛けた費用と得られる効果が割に合うものなのかどうかをきちんと判断することです。オウンドメディアを制作・運用していくといことは決して小さなプロジェクトではありません。スタート前に制作に掛かる費用の計算やオウンドメディアをスタートしてからの効果を予測することも必要です。その上で各担当者に求める内容やスキルを考え、どのくらいの費用を掛けられるのかまでしっかりと考えましょう。もし、予測段階で費用対効果が全く合わないのであればどうすれば費用対効果が合うのかをとことん考えましょう。それでも合わないのであれば、テーマの選定からやり直す必要があります。

オウンドメディアの費用対効果は、コンバージョン数などを元に計測するでしょうが、売上への寄与率は正確には測れないこともあるでしょう。ブランディングのためのオウンドメディアなどはまさにその事例であるといえます。ブランディングの目的は潜在顧客にアプローチしたり、既存顧客ユーザーに対してさらに興味を持ってもらうようにすることです。直接の売上寄与ではないので費用対効果の予測は難しいです。しかし、ブランディングであるから費用対効果を考えなくて良いということではありません。潜在顧客が増えたり、ブランドに深く興味を持つユーザーが増えることで、どれだけのユーザーに購入してもらえるかを予測し、その数を元に費用対効果を計算することもできます。このように、直接の売上寄与はなくとも、費用対効果を計測することは可能です。

そして、費用対効果の計算は予測することも必要ですが、運用開始後に実績を計測することも必要です。オウンドメディアを運用していて費用対効果は合っているのか、合っていない場合はどこを改善するべきなのかを各担当者と話して、運用を行なっていきましょう。その継続こそが良いオウンドメディアを続けていくコツであるといえます。

最後に

ここではオウンドメディアの運用に必要な費用についてご紹介しました。どの役割にどのくらいの費用をかけるかはテーマによっても変わってきます。各担当者の役割を理解し、短期的視点と長期視点を持ちながら、どの部門を外注し内製化するのかを考えましょう。

また、オウンドメディアを運用する上で費用は必ず掛かるものですので、費用対効果をきちんと考え、各担当者と話し合いながらオウンドメディアを運用していきましょう。