CASE - 事例紹介
オウンドメディアのSNS活用事例(Twitter編)
2017.07.21
戦略をもってオウンドメディアを運営すれば、見込客は自然に集まります。
大切なのは、正しいポジションの確立、そして最適なコンテンツの配信です。
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SEO - SEO対策
オウンドメディアでSEOの外部対策といえば、やはり外部サイトからリンクを貼ってもらう「被リンク」が主流。でも被リンクとあわせて「サイテーション」がSEOの外部対策として、今注目されているんです。
サイテーションとは「引用」という意味で、外部のサイトに紹介してもらうこと。リンクがないという点が被リンクとの大きな違いです。
ここ最近SEOのトレンドを見ると、別記事で紹介したように内部対策が重視されていますよね。これはオウンドメディアにおいても同じ。とはいえ、外部対策も全くしないのは不安に感じませんか?内部対策とあわせて外部対策にも取り組んでおきたいという方も多いのでは。
そこで今気になる「サイテーション」の基礎知識やオウンドメディアのSEOに活用するコツをまとめました。
サイテーション(Citation)とは、もともと「引用・言及」という意味。Webマーケティングにおいては「外部サイトに自社のオウンドメディア名やURLなどが載ること」をサイテーションと呼んでいます。
被リンクとサイテーションが大きく違うのは、「リンクが張られていない」というところ。つまりリンクではなく、サイト名やURLを掲載するのがサイテーションなんです。
例えば人気の高いSNSのひとつ「Instagram」にて、投稿の中にURLを載せたとします。Instagramの仕様では投稿内にURLを載せることはできますが、リンクはつきませんよね。わかりやすくいうと、これがサイテーション。
サイテーションに注目が集まっている背景には、SNSの利用者数が伸びていて影響力が増している状況があります。SNSで話題になったりシェアやいいねが多かったりすれば、ユーザーに支持される質の高いコンテンツとみなせるという考え方です。
もともとサイテーションは、MEO(Googleマップでの検索で上位表示を狙う対策)に有効と言われています。Googleでは「サイテーションがマップ検索の上位表示に影響する要素である」と正式にコメントしているんです。
サイテーションが多い、つまりSNSや他のサイトで言及されていれば「知名度が高い」ということになりますよね。Googleとしては、知名度の高いスポットの方を上位に表示したいという考え方です。
ところが通常のGoogle検索では、サイテーションが評価する要素とGoogleは公式に表明していないんですよね。ですからサイテーションはあくまでSEOのメイン施策ではなく、サブ施策として「必須ではないけどやっておいた方がいい」みたいなイメージで考えておくのがおすすめです。
多くのSNSでは、投稿した文章の中にリンクを貼っても、リンクに「nofollow」いう属性が自動的につきます。この「nofollow」属性がつくリンクはGoogleの評価対象外。とそのため被リンクの数に限れば、SNSはSEOには直接影響ないんですよね(例外あり)。
でもサイテーションの数で見れば、SNSでURLやオウンドメディア名が広まればプラスになります。
余談ですがSNSとブログの中間のような「note」は、実は他のSNSとリンクの仕組みがちょっと違います。noteの記事から外部サイトへリンクを貼った場合、「nofollow」属性はつきません!ただ記事以外でリンクを貼ると「nofollow」がつく仕様となっています(今後この仕様も変わるかもしれませんが)。
まずは自社のオウンドメディアの名称やURLが、どのくらいサイテーションされているか。ここが気になる方も多いのではないでしょうか?
このオウンドメディア名やURLがどのくらいサイテーションされているかを知る方法は大きく2つあります。
Googleの検索窓に以下の公式を入力することで、どのくらいオウンドメディア名が掲載されているかを知ることができます。
“オウンドメディア名称(またはURL)”-site:オウンドメディアのURL
“”で囲む文字列を検索しますが、そのままではオウンドメディア自身に掲載されている文字列も拾ってしまいます。そこで、-site:によって、自社オウンドメディアのページは除外する設定を行うという流れになります。
以前は「Yahoo!リアルタイム検索」というツールを使うと、Twitter、Facebook、InstagramというSNSを横断して検索でき、サイテーションを手軽に調べることができました。ただ2021年現在、Yahoo!リアルタイム検索の対象はTwitterだけなんですよね…。
まずはTwitterの動向で判断するというのもひとつの方法かなと思います。なお複数のSNSを横断して検索したい場合は、ソーシャルリスニングツールを導入するといった方法もあります(ただし費用がかかります)。
やはり影響力の大きいSNSをうまく活用するのが、オウンドメディアのSEOでサイテーションを増やす基本。例えば、以下のような取り組みが考えられます。
ただしオウンドメディアのテーマによってSNSとの親和性があるかは、オウンドメディアのテーマによって違ってきますよね。
例えばBtoB系オウンドメディアの場合、SNSよりメールニュースなど他のメディアに注力する方が効果は高いかもしれません。
とにかくSNSをやるべきということではなくて、SNSと親和性の高いテーマ・コンテンツかどうか見極めながらSEOに取り入れるというのがおすすめです。
外部のメディアに紹介してもらうため、プレスリリースを積極的に行うというのも有効。ただ、他社メディアに取り上げてもらえるようなニュース性のあるトピックが必要です!オウンドメディアのテーマに連動したアンケートを実施して、結果をリリースするという方法もあります。
対談やインタビュー取材など社外の人とコラボレーションしてコンテンツを制作するという方法もあります。
これなら社外の人が自分のSNSやブログで「取材を受けました!」という感じでオウンドメディア名やURLを載せてくれる可能性は高いのではないでしょうか。
オウンドメディアを拡散する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ただしあまり拡散を狙いすぎると失敗しやすいので、あくまで知名度を上げたい程度に考えておいた方がいいかもしれません。当然ですが被リンクと同じように自社で無理やりサイテーションを増やそうとすると、Googleからスパム扱いされる可能性もあります!
なお単に名称やURLがたくさん言及されていればいい、というわけではありません。サイテーションでは、ポジティブな内容で掲載されている必要があります。例えばSNSで炎上してサイテーションが増えても、ネガティブなものなので当然SEO効果はありません。
またサイテーション数を増やすためには、オウンドメディア名やURL、運営元などの基本情報をわかりやすいところに載せておきたいところ。
外部サイトにオウンドメディア名やURLが載る「サイテーション」。これまでSEO外部対策は被リンクを増やすことがメインでしたが、サイテーションはリンクを含まないという点が新しい考え方ですよね。
現状サイテーションはオウンドメディアのSEOに大きな効果がある、とまでは言えませんとはいえSNSの利用が広がる中、さらにGoogleがサイテーションをコンテンツ評価において重視する可能性もあります。
サイテーションの仕組みや増やすために有効な施策についてある程度知っておくと、今後オウンドメディアの運営にも今後役立つのではないでしょうか?
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