CASE - 事例紹介
オウンドメディアのSNS活用事例(Twitter編)
2017.07.21
戦略をもってオウンドメディアを運営すれば、見込客は自然に集まります。
大切なのは、正しいポジションの確立、そして最適なコンテンツの配信です。
SEO - SEO対策
オウンドメディアを継続していく上で、トレンドに合わせてSEOを見直す機会もあります。こういったタイミングで「SEOを外注するか、社内で対応するか」という悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
最近ではSEOに関する業務をすべて社内で行う、「インハウスSEO」に注目が集まっています。そこで今回はインハウスSEOに取り組んでいる3社の事例を踏まえて、オウンドメディアにおけるインハウスSEOのメリットとデメリットを探っていきます!
目次
インハウスは「社内の」「企業内の」という意味。つまりインハウスSEOとは、社内でSEO業務を実施することを言います。オウンドメディアでインハウスSEOを実践する場合、以下のようなSEO関連業務を基本的に社内のメンバーで対応することとなります。
企業のブランディング目的で、2018年にオウンドメディア「Discover DNP(ディスカバーDNP)」を立ち上げたDNP(大日本印刷)。DNPもインハウスSEOに取り組んでいて、インハウスSEOに取り組んだ結果、平均PVが20倍になるなどの成果を上げています。
DNPでは社内のSEOに関する知識が少なく、コンテンツのライティングにおいてSEOへの対応がうまくできないという課題があったそうです。
そこでツールを導入してインハウスSEOに取り組んだ結果、3つのメリットがあったと言います。1つめは検索キーワードを分析することで、企業目線ではなくユーザー目線のコンテンツ制作ができるようになったこと。
2つめはこうしたSEOに強いコンテンツ制作ができるようになったため、PVが大幅にアップするなど集客力があがったこと。
3つめは社内で分析ができるようになり、SEOの分析結果を社内でシェアしてモチベーション向上につながったこと。
DNPの事例を見るとインハウスSEOに取り組むことで、オウンドメディアのコンテンツ制作から効果測定まで幅広いメリットがあることがわかります(※1)。
※1参考:https://webtan.impress.co.jp/e/2020/11/06/37687
保育や介護など、福祉系人材サービスを手掛け、関連したオウンドメディアを複数運営しているウェルクス社。こちらもインハウスSEOに取り組んでいる事例のひとつです。
ウェルクス社がインハウスSEOで特に重視しているのが社内研修。一般的なSEOに関する知識だけではなく、実際にHTMLなどコーディングの見直しまで社内でできるような体制にするため、社内教育に力を入れています。その結果外部とやり取りをする時間の削減につながり、スピーディーなPDCAサイクルを回せるようになったそうです。
社内で企画から実装までスピーディーに対応できるというのは、インハウスSEOの大きなメリットですね(※2)。
※2参考:https://www.demandsphere.jp/blog/welks-case
旅行系オウンドメディアを展開するJTBでは、SEOを強化するにあたって最初は外部のSEOコンサルを導入しました。ところが社内メンバーのSEOに関する知識が少ないこともあって、外部コンサルタントとの意思疎通が難しいという課題があったと言います。
また外部コンサルから施策の提案をもらっても、社内のさまざまな事情によってうまくSEOを進めることができなかったそうです。
こういった課題を解決するため、JTBではツールを導入してインハウスSEOにシフト。まずはツールを活用することで、タグの最適化などテクニカルな部分は自動でチェックできる体制にしました。
一方社内でコンテンツを企画する段階でSEOの効果が出やすいキーワードの選定ができるようになり、企画から施策実行までスムーズにできるようになったと言います。(※3)
インハウスSEOでは社内のリソース不足になりがちですが、うまくツールを活用することで、効率化につなげている事例と言えるのではないでしょうか。
※3参考:https://semrush.jp/customers/jtb/
3社の事例を見ると、SEOに関する知識やノウハウを社内で蓄積することで、インハウスSEOには3つのメリットがあることがわかります。
一般的にインハウスSEOのメリットといえば「コスト削減」というイメージがありませんか?でも実際に3つのインハウスSEO事例を見ると、あまりコストについては触れていませんよね。
もちろん外部SEOコンサルティング業者へ依頼すると、それなりにコストがかかります(業者の規模にもよりますが)。とはいえインハウスSEOでもそれなりにコストがかかるというのも事実。インハウスSEOに対応できる社内リソースを確保するためには人件費がかかりますし、研修など教育にかかる費用も発生します。
他にもツールの導入やなどにも費用がかかります。人件費やツール導入費などを考えると、アウトソースと比べてインハウスSEOがコスト削減になるとも言い切れないんですよね。
つまりインハウスSEOではコスト削減を目的にするのではなく、「SEOのPDCAサイクルのスピードを上げて効果を上げる」これを目的にするべきではないでしょうか。
もちろん、インハウスSEOにはメリットだけではありません。外部へ委託する場合と比べて、いくつかデメリットがあることは認識しておきたいところです。
ウェルクス社の事例もあったように、インハウスSEOを実践するには社内のメンバーへの教育が必須です。ただしインハウスSEOの業務範囲は幅広いので、どうしても教育に時間がかかります。
つまりインハウスSEOにいきなりシフトできるわけではなく、それなりの移行期間が必要ということ。またこうした教育を社内で賄うのは厳しいため、外部に委託することも検討すべきです。
また外部SEOコンサルティング業者の場合さまざまな企業のSEOを手掛けているので、SEOに関する情報を収集しやすいですよね。
一方でインハウスSEOになるとどうしても社内の情報がメインになるため、最新のSEOトレンドや他社の情報が入りにくいというデメリットがあります。こうした事態を防ぐためには、完全にインハウスSEOにするというよりは、外部との連携もある程度残しておいた方がいいでしょう。
大企業ならオウンドメディアの規模も大きいため、社内リソースを確保しやすいかもしれません。一方で中小企業となると1人でオウンドメディアの運営を担うことが多く、インハウスSEOを実践するのはなかなか難しいのが現実ではないでしょうか。
社内でやるべきことと外部に委託することを整理して、インハウスSEOに取り組みながら外部もうまく活用する方向がおすすめです。
なお三井住友カードのように、完全なインハウスSEOではなく一部の業務のみ外部業者へアウトソースする「セミインハウスSEO」を選択した事例もあります。
三井住友カードでは外部業者とのやりとりでスピードが落ちることを防ぐため、クライアント側から積極的に情報を開示しているそうです。こういった事例も参考にしてみてはいかがでしょうか?(※4)
※4参考:https://webtan.impress.co.jp/e/2020/07/01/36541
これからもオウンドメディアのインハウスSEOついて、社内で勉強する方法や効率化できるツールなどを紹介していきます!
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