CASE - 事例紹介
オウンドメディアのSNS活用事例(Twitter編)
2017.07.21
戦略をもってオウンドメディアを運営すれば、見込客は自然に集まります。
大切なのは、正しいポジションの確立、そして最適なコンテンツの配信です。
TIPS - その他
FacebookやTwitterなどのSNSを使ってオウンドメディアの集客につなげる、というケースも多いですよね。最近新しい集客方法として話題になってきているのが、LINEの企業向けサービス「LINE公式アカウント」(旧サービス名「LINE@」※1)です。LINE公式アカウントの場合、無料プランでも結構いろんな機能が使えるんですよ。
このLINE公式アカウント、どちらかといえば実店舗を展開する企業向けです。とはいえ、ECサイトやオウンドメディアを運営する企業が利用するケースもあるようです。
新しい集客方法はないかな?と思っている方は、無料で使える「LINE公式アカウント」についてチェックしてみましょう!
ここでは「LINE公式アカウント」の基礎知識とあわせて、オウンドメディアの集客に使えるかについてまとめてみました!
※1:以前は中小企業向けのLINEサービスは「LINE@」という名称でしたが、2019年に「LINE公式アカウント」に統一されました。
目次
LINE公式アカウントでは、無料プランでもほぼすべての機能が利用できます。代表的な機能をまとめました。
友だち登録しているユーザーに向けて、一斉にメッセージを送る機能。メールマガジンの配信とほぼ同じイメージですね。全ユーザーに送るという設定のほか、一部のユーザーだけ絞り込むセグメント配信もできます。
特定のユーザーと1対1のチャットをすることもできます。ここはLINEならではの機能かもしれません。手動でチャットのやりとりをするほか、自動的に応答する設定も可能。ユーザーからの問い合わせ対応を効率化することができるというわけです。
リッチメニューとは、オウンドメディアなど、外部サイトへのリンクボタンをトーク画面に表示させることができる機能。
他にもポイントカードやクーポンの機能もあります。ここは主に実店舗を持つ企業向けなので、オウンドメディアを運営する方はあまり使わないかもしれません。
また「タイムライン」といって、メッセージとは別にブログ記事を投稿するような機能もあります。これもオウンドメディアを運営する方から見ればオウンドメディア側で記事を投稿するのが基本なので、使わない機能かなと思います。
FacebookやTwitterにも分析ツールがついていますが、LINE公式アカウントでも管理画面の「分析」というメニューから効果測定をすることができます。
指標としては、友だち追加数(ユーザー数)のほか、配信したメッセージのインプレッション数やクリック数など。こちらも、メールマガジンの効果測定に近いと思います。
LINEの強みは圧倒的なユーザー数。日本でのMAU(月間アクティブユーザー数)は約8,200万人もいます。Twitter(約4,500万人)やFacebook(約2,600万人)と比べると、その規模の大きさがよくわかります。
LINEを毎日使っている人も多く、LINE公式アカウントでメッセージを配信すれば他のSNSより反応率が高い可能性も。
LINE公式アカウントは他のSNSに比べて、1対1のチャット機能が強いというのも大きな特徴です。TwitterやFacebookにもユーザーと個別にやりとりができる機能はありますが、メインではありません。
またLINE公式アカウントでは、チャットで自動応答ができる仕組みを搭載しています。これは他のSNSにはないポイントですよね。Q&Aなどに使うことを想定しているようです。
一方LINE公式アカウントでやや弱いと感じるのが、グループでのコミュニケーション。FacebookやTwitterでは基本的にやり取りがオープンになっていますが、LINE公式アカウントではメッセージ配信もチャットも1対1が基本。
LINEにあるグループチャット機能を使うこともできますが、ユーザー同士が交流する掲示板のような使い方にはあまり向いていない気がします。
基本的に機能面では無料版も有料版も、実はほぼ同じ。大きく違うのは、送信できるメッセージ数ですね。無料プランの場合、月間で送れるメッセージ数が1,000件までという制限があります。
例えば友だちが100人いる場合、月間10回メッセージを送ると1,000件に到達します。こうなると同月内にはもうメッセージを送ることができなくなります。
さらにメッセージを送りたい場合、有料版にアップグレードする必要があるというわけです。実際にはまず無料プランでスタートして、友だちが増えてきたら有料プランを考えるというのが現実的ですね。なお、有料プランでも月額5000円というプランもあります。
またLINEのID(@以降のアルファベットの部分)を自分で好きなものに変更できる、という有料オプションもあります(使わなくてもあまり支障はないと思いますが)。
LINE公式アカウントを開設すれば、新たな見込み客が獲得できる!というわけではないんです。もちろん他のSNSでも同じと言えますが、TwitterやFacebookでは自分の興味のある単語で検索することもあります。だから接点のないユーザーが自然検索で自分のアカウントにたどり着く、ということも期待できます。
でもLINEの場合基本的にユーザーはすでにつながりのある人とのやり取りに使っていて、新しい友だちを探すことは少ないですよね。そのため、LINE公式アカウントの友立ちを増やすには、LINEや他のメディアへ広告を出すといった施策をする必要があります。
LINE公式アカウントの場合、集客というよりはユーザーとのつながりを維持するために使うのがいいと思います。
オウンドメディアの場合、1回アクセスしてもらった後に定期的にアクセスしてもらうというのはなかなか難しいですよね。でもLINE公式アカウントでつながっておけば、その後の最新情報をユーザーにリーチできます。メールマガジンよりも開封率が高いのがLINEの強みですから。
例えばホテルの予約サイト「relux」の事例では、LINE公式アカウントのほうがメールより成約率は3~5倍になったという結果も出ているそうです(※)。これをうまく生かせれば、オウンドメディアのアクセス数アップにつながるはずです。
またLINEでは問い合わせ対応ができるチャット機能やクーポン機能がありますので、ECサイトにはすごく向いていますよね。ECも展開しているオウンドメディアなら、集客効果だけではなく「客単価のアップ」「問合せ業務の効率化」といった効果も期待できるかもしれません。
※参考
「成約率がメールの3~5倍!ホテル予約を増加させる「relux」のLINE活用法とは」
現状では、オウンドメディア単体でLINE公式アカウントを活用しているというケースは少ないのが実情です。事例を見てもショップやECがメインですね。もともと実店舗をメインターゲットにしたサービスなので当然とも言えますが。
またLINE公式アカウントは、そもそも新たなユーザーの集客が得意というわけではありません。オウンドメディア運営においても、既存ユーザーのリピートアクセスを促すことができるツールと考えた方がいいと思います。
ただ他のSNSにはないLINEならではの強みもあります!特にBtoCのオウンドメディアにとって便利な機能もいくつかありますので、LINE公式アカウントの基本的な使い方は知っておきたいところ。
LINE公式アカウントは無料でアカウントは開設できますので、まずはチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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