CASE - 事例紹介
オウンドメディアのSNS活用事例(Twitter編)
2017.07.21
戦略をもってオウンドメディアを運営すれば、見込客は自然に集まります。
大切なのは、正しいポジションの確立、そして最適なコンテンツの配信です。
CASE - 事例紹介
オウンドメディアの効果測定といえばPVやUUといった指標がメジャーですが、最近トレンドが変わってきているように感じませんか?以前の記事「オウンドメディアのKPIとは?成功事例に学ぶ目標の設定方法」でも紹介しましたが、PVをKPIにしているオウンドメディアって意外と少ないんですよね。
最近では「オウンドメディアでいかにファンを獲得するか、ファンとの接点を維持するか」に重点を置いているオウンドメディアが増えています。例えばキリンビールはnoteを採用してオンラインコミュニティを立ち上げ、話題になりました。これもファン獲得のための取り組みではないかと思います。
そこで今回は、オウンドメディアにとって新たなトレンドとなりつつあるファン獲得について考えます。ファン獲得がオウンドメディアになぜ必要か?どんな効果があるのか?について探っていきます!
目次
オウンドメディアに参入する企業が増える中、よりオウンドメディアの費用対効果がシビアになってきているように感じます。かつてはSEOにとにかく注力してPVが多ければOK、という時代もありました。
でも今はPVだけ多くてもダメなんです。自社ビジネスにいかに貢献できているかが重要。アクセスしている人の量だけではなくて、質が問われてきています。
オウンドメディアの目的はさまざまですが、基本的には見込み客を獲得することがメインというケースが一般的ではないでしょうか。とはいえ、見込み客1回アクセスしただけで終わってしまったら意味ないですよね。何度もリピートしてもらうことが重要です。
オウンドメディアがファンを獲得してリピーターになってくれれば、何度もオウンドメディアにアクセスしてくれます。これならより多くの情報を伝えることができますし、ブランディング効果も高まるはずです。
今はファンの存在がビジネスの成功を左右する時代です。例えばスポーツビジネスでもファン獲得やファンとのコミュニケーション注力した結果、売上アップにつながったケースも増えていますよね。
多くのスポーツチームがファンイベントなどの開催を通じてコミュニケーションを増やしたり、アプリを使ってファンに向けた情報発信を増やしたりというファンファーストな取り組みを行っています。
ファンが売上につながるわけですから、オウンドメディアにとってもファン獲得は重要な指標として注目されているというわけです。
オウンドメディアのコンテンツを量産する体制だけでは、ファンの獲得は厳しいでしょう。では、どんなコンテンツを載せていけばファンは増えるのでしょうか?2つのポイントを紹介しましょう。
ファンをコンテンツに登場させるという方法も有効ではないでしょうか。すでにファンとなった方をコンテンツで紹介することで、読み手もファンになってもらいやすいというわけです。
わりと作りやすいコンテンツのひとつがイベントレポート。ファンを集めたオフラインイベントの様子をレポートとして載せることで、「こんな人がこのオウンドメディアのファンなんだ」「こんなにファンの人たちがいるんだ」ということに気づいてもらえます。
イベントまで開催するのが難しい場合は、ファンを数人集めた座談会でもいいかもしれません。できればファンに顔出ししてもらう方が効果は高いと思いますが、ネットアンケートを実施して「ファンの声」をオウンドメディアで紹介するのもアリでしょう。
やはりファンを増やすためには、作り手の個性や熱意のあるコンテンツが重要ではないでしょうか。共感してもらえれば継続してオウンドメディアにアクセスしてくれるはず。他社コンテンツとの差別化にもなります。
こうしたコンテンツ作りに注力しているオウンドメディア事例のひとつが、「SUUMOタウン」というリクルートのオウンドメディア。街の紹介をするコンテンツでは、それぞれの街に思い入れのあるライターを起用。地元愛溢れるコンテンツがファン獲得につながっているそうです。(※1)
ライターだけではなく、熱意のある社内スタッフが書くことで同じ効果が出ることもありますよね。ふさわしい書き手を選び、ライティングルールを柔軟にしていけばどんなオウンドメディアでも、対応できるのではないでしょうか?
※1出典:「SUUMOタウン」に学ぶ!ファンが増えるオウンドメディアの作り方
https://cont-hub.com/blog/01/2613/
オウンドメディアのコンテンツ強化とともに、取り組みたいのがファンとのコミュニケーション。少なくとも更新情報をしっかりファンに届ける仕組みは、用意しておきたいところです。
従来ならメルマガ購読という方法が多かったですよね。でも最近ではソーシャルメディアのアカウントを用意してファローしてもらう、というやり方も手軽でおススメです。
また、モバイルアプリを用意してプッシュ通知を駆使してユーザーに情報を届けるというやり方も有効。アプリ開発費はかかりますが、ファンに確実に情報を届けられるのは大きなメリットでしょう。
情報発信だけではなく、ファンとのコミュティづくりを進めるところも出てきています。例えばキリンビールでは2019年4月に公式note(https://note-kirinbrewery.kirin.co.jp/)を立ち上げました。これがちょっとした話題になっています。
noteは、ブログとSNSの中間のようなプラットフォーム。テキストや画像を手軽に投稿でき、他の人がフォローできるようになっています。またnoteの大きな特徴が、コンテンツを有料販売できる仕組みがあるところ。個人のブロガーやクリエイターなどがコンテンツを販売する際に使われています。
キリンビール公式noteでは、現状「乾杯」をテーマにしたコンテンツや投稿コンテストなどを行い、ファンとのコミュニケーションに使うそうです。この時点ではあまりキリン色は出てないみたいですね。
ただキリンビールの担当者は「ゆくゆくは、『キリンビール公式note」が、私たちの商品を愛してくれるあらゆる人たちが集うコミュニティにしたいのです。」と語っています。(※2)
オウンドメディアとしてコンテンツを提供していくだけではなく、オンラインでのコミュニティづくりにも踏み込んだというのは新しい取り組み。スタートしたばかりですし、どう効果を見ていくのかなど課題はありそうですが…今後の動きに注目していきたいと思います。
※2出典:閉鎖が相次ぐオウンドメディア あるべき姿って何だろう?
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/07/23/33326
数年前のオウンドメディアと言えば、PVなどアクセス数をとにかく増やすことが重要でしたよね。だからコンテンツを量産してSEOに注力していく…というやり方が多かったのですが、今はトレンドも変わってきました。
いかに質の高い人をファンとして獲得していくか。これがオウンドメディアにとっても重要視されています。これはオウンドメディア乱立時代において、ますますポイントとなってくるのではないでしょうか。
コンテンツの作り方を変えていくところもあれば、キリンビールのようにコミュニティづくりに着手するところも。こうした取り組みはすぐにマネできないと思いますが、新たなオウンドメディアのトレンドとして「ファン獲得」はぜひおさえておきたいポイントです!
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