CASE - 事例紹介
オウンドメディアのSNS活用事例(Twitter編)
2017.07.21
戦略をもってオウンドメディアを運営すれば、見込客は自然に集まります。
大切なのは、正しいポジションの確立、そして最適なコンテンツの配信です。
CASE - 事例紹介
オウンドメディアの運営でやはり体制面の悩みは大きいですよね。「兼任なのに全部ひとりでやることに…」なんて方もいらっしゃいます。実際、オウンドメディアの運営は実際にはやることがたくさんあります。
特に中小企業は社内の体制がネックになってしまい、オウンドメディア戦略がなかなか進まない…というケースも多いようです。
その一方で社内の担当者が少ないにもかかわらず、しっかり成果を出しているオウンドメディア事例も出てきました。例えばグノシーのオウンドメディア担当は「ひとり編集長」という状況でも、オウンドメディア運営を軌道に乗せているそうです!
なぜうまくいっているのか…オウンドメディア担当としては、気になりますよね。そこで少人数の体制ながらオウンドメディア運営に取り組んでいる4つの事例をもとに、人手不足でもうまくいくコツを探っていきます!
目次
メディアサイト「グノシー」が採用広報目的のオウンドメディアとして運営している「Gunosiru」。こちらの担当者は「ひとり編集長」として、オウンドメディア運営の主な業務をひとりでこなしているそうです。(※1)
このオウンドメディアはテーマが採用広報なので、記事は社内のニュースや社内メンバーへのインタビューがメイン。おそらくこれもひとり編集長でまわせる理由でしょう。
ただ「Gunosiru」の担当者の場合、ブログを書くようなイメージで、シンプルな作業に徹底しているという点がポイントのようです。具体的にはテーマ決めや取材、執筆といったコンテンツ作りに軸を置いています。
オウンドメディア運営となると「あれもこれもやりたい!」というように、どうしてもタスクを増やしがちです。でも少人数の体制では、できることが限られているのも事実。そこでコンテンツ制作に絞り込んでブログ形式のオウンドメディアからスタート、効果測定をしながらコンテンツを増やしていくというやり方もアリなのではないでしょうか。
メインではないタスクについては、ツールを使ったり外部リソースを使ったりすればいいという発想も重要です!
※1出典:http://www.hatena.ne.jp/contentmarketing/entry/2019/01/25/110000
以前にも、旅行・レジャー系オウンドメディア事例として「HISに星野リゾート、旅行系オウンドメディア事例が重視すること」で紹介した「アソビュー」。
こちらも少人数の体制ながら、オウンドメディア運営をうまく進めている事例です(※2)。ベンチャーながら月間200万PVを達成したというこの事例、すごく参考になる点が多くてつい何度も紹介してしまいます。
アソビューでは当初社員2名、外注ライター5名でスタートしたそうです(その後社員2名、アルバイト4名、外注ライター15名に増員)。
アソビューでは当初、ビッグワードでの検索上位を狙っていたそうです。そのために内容の薄い記事を量産。その結果、校正の手間が大きく増える事態に…。
人数が限られている体制でビッグワードの検索上位狙いは、かなり厳しいですよね。戦略を見直し、取材をして質の高いコンテンツ作りに方向転換できたというのは、大きなポイントではないでしょうか。
オウンドメディアでコンテンツを企画するとき、ユーザーの検索意図を知るためにキーワード調査を行うという方も多いのではないでしょうか?でもこれ結構時間がかかる作業ですよね。アソビューの場合、調査ツールを導入することで作業時間を大きく減らせたそうです。
キーワード調査に限らず、オウンドメディアを少人数でまわすにはツールの活用は欠かせません。コンテンツ制作やアクセス解析などの各作業のムダを省くことで、やりたいことに着手できるようになるはず。人件費で考えればツール導入費用の方が低コスト、なんてこともあります!
※2出典:https://webtan.impress.co.jp/e/2017/02/14/24865
自転車関連のオウンドメディア「FRAME」は、オウンドメディアの中でも珍しいインフルエンサーを活用した事例。
従来のFRAMEでは、一般的なオウンドメディアと同じくSEOメインでアクセス数アップを狙っていました。(※3)とはいえSEOメインでコンテンツを増やしても、収益につながりにくいという課題があったそうです。
そこでFRAMEでは思いきってSEOから固定ファン獲得に方向転換。自転車雑誌やライフスタイル雑誌の編集経験を持つ人を新編集長に迎え、ファンの獲得に注力したそうです。
さらにYouTubeやFacebookを使ったマーケティング活動を行った結果、アクセス数だけではなく広告売上もアップしたといいます。
YouTubeやソーシャルメディアの「インフルエンサー」を活用して、オウンドメディアを成長につなげたというユニークな事例ですよね。新しい編集長もある意味インフルエンサーと言えるかもしれません。
少人数でオウンドメディアを運営すると、アクセス数を上げるためにはどうしてもSEOに頼りがちです。もちろんスタートアップのころはSEOは重要ですが、ある程度オウンドメディアを継続してきた後は、他の施策に取り組む必要が出てきます。
FLAMEのように固定ファンを獲得できて、インフルエンサーとしてオウンドメディアを宣伝してくれたらどうでしょうか?運営メンバーを増やさなくても、アクセス数アップにつながりやすいですよね。少人数のオウンドメディア運営を考える上で、インフルエンサー活用は今後さらに重要性が増すはずです!
※3出典:https://webtan.impress.co.jp/e/2017/10/31/26527
Webマーケティングの大手オウンドメディア「ferret」。ご存知の方も多いかもしれません。こちらのオウンドメディア、実は立ち上げ時に一旦プロジェクトをストップ、あらためて設計をやり直したという経緯があったそうです。(※4)
進行中のプロジェクトを停止するという決断は、なかなか難しいところ。ただリリース後のオウンドメディア運営を考えると、中途半端な状態でリリースするのは危険です! ferretではありませんが、実際にある企業では社内でツメきれていないままオウンドメディアをリリース、その結果すぐに再構築することになった…という事例もあります。
またferretではコンテンツ制作のレギュレーションを細かく決めているそうです。ここも業務効率化の面で、外せない要素ではないでしょうか。
外部リソースを使うと、どうしてもクオリティにバラつきが出たり、想定していたものが出てこなかったりすることもあります。オウンドメディアを立ち上げるときからレギュレーションを固めておくことで、担当者の負荷も大きく減らせるはず。
少人数でオウンドメディアを運営するからこそ、企画やコンセプト、レギュレーションなどをしっかり固めておくことが重要というわけです。
オウンドメディアを運営していると、モヤモヤしていることがあっても忙しくてつい後回しにしてしまいますよね。でも一旦立ち止まってやり直す、という発想も大事なのかもしれません。
※4出典:https://blog.tinect.jp/?p=18417
各社のオウンドメディア事例を見ると、それぞれ取り組んでいる内容は違いますが大きく2つのポイントがあるように見えます。
(1) 外部リソースやツールを使って業務を効率化する
(2)コンセプトやプロモーション手法などを根本的に見直す
オウンドメディア運営で人員を大幅に増やすということは、現実的ではないですよね。でも上記2つの方法を検討していけば、少人数でもオウンドメディアとして効果を出すための解決策が見えてくるかもしれません!
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