CASE - 事例紹介
オウンドメディアのSNS活用事例(Twitter編)
2017.07.21
戦略をもってオウンドメディアを運営すれば、見込客は自然に集まります。
大切なのは、正しいポジションの確立、そして最適なコンテンツの配信です。
TIPS - その他
今最も勢いのあるソーシャルメディアと言えば、Instagram(インスタグラム)ではないでしょうか?現在、日本国内のInstagramユーザーは約2,900万人(※1)と言われています。
2018年にはFacebookの利用者数を超えたというニュースも大きな話題になりましたね。(といっても実はFacebookとInstagramの運営会社は同じですが)
オウンドメディア担当としては、Instagramマーケティングもおさえておきたいところではないでしょうか?
ただInstagramはFacebookやTwitterとの違いが大きく、同じように公式アカウントで投稿を続けるだけでは、なかなか効果は出ないかなと思います。
オウンドメディアはどうInstagramと向き合っていけばいいか…そこで今回はターゲット設定から連携するためのWordPressプラグインまで、オウンドメディアにおけるInstagram活用法を探っていきます!
※1出典:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/
目次
巷でInstagramが流行っているみたいだから、うちもやろうかな…という発想はちょっと危険です。というのもTwitterやFacebookと比べると、Instagramはユーザーの属性が大きく違うんです。まずはInstagramが自社のターゲットにマッチしているかどうか、確認しましょう!
ある調査によれば、Instagramの主なユーザーは20~30代の女性。また投稿は写真がメインなので、ファッションや旅行先など映える写真をアップする人が多いのがInstagramの特徴。
またInstagramは特にインフルエンサーの影響力がスゴイ。フォロワー数800万人以上を持つ渡辺直美さんのような著名人だけではありません!実は一般人でも数万人のフォロワーを持つ人がたくさんいます。(こうした影響力を持つ一般人をマイクロインフルエンサーと呼ぶこともあります)
「女性向け」「写真映えする」ということで、ファッションや化粧品ブランドの多くがInstagramマーケティングに注力しています。また同じ理由で、旅行業界や飲食店などでもInstagramは人気。インフルエンサーの方々も、タレントやモデルなどファッション系の方が多いようですね。
つまりInstagramを展開しているのは、基本的にBtoCマーケティング。BtoBでの利用例はほとんどありません。BtoBビジネスがメインという方は、Instagramに参入するメリットは今のところかなり少ないので、現時点では手を出さない方がよいでしょう。
自社のターゲットやビジネスモデルを見極めた上で、本当にInstagramに取り組むべきか考えたいところ。
Instagramは写真がメイン。つまりオウンドメディアとしてInstagramと連携するなら、文章より写真が重要となってきます。そもそもあなたのオウンドメディアでは、どんな写真を載せていますか?
例えばECなら、商品の写真をInstagramに載せて売上につなげたいという目的がメインですよね。直販しないブランドの場合は、Instagramを使って知名度アップ効果、ブランディング効果を狙うケースもあります。
一方オウンドメディアの場合、なかなかInstagram向けのビジュアルが用意しづらいなんてことが多いかもしれません。Instagramマーケティングに取り組む前に、どんなビジュアルが用意できるかチェックしておきましょう。
ちなみにユーザーがInstagramに投稿した画像を集め、自社サイトに載せるというパターンもあります。例えばファッションブランドが自社サイト上に、ユーザーが自撮りしたコーディネート写真を載せるというケース。
これはUGC(User Generated Contents)というやり方。あえてビジュアルをユーザーから募るという方法もあります。とはいえ、やっぱりユーザーが喜んで写真を撮ってくれるような素材が必要です。
オウンドメディアの場合、Instagramを使ってオウンドメディアのアクセス数を上げたい!と考えるのが一般的ではないでしょうか。
ここで注意したいポイントがひとつ。Instagramでは投稿文の中にURLを載せても、アンカーが貼られません!例えば投稿からオウンドメディアのある記事ページにリンクさせたいと思っても、できないんです…。(URL自体は投稿文に載りますが、アンカーが貼られないという状態)FacebookやTwitterと同じ感覚で使おうとすると、戸惑いますよね。
なおInstagramアカウントのプロフィール欄なら、リンク付きURLを載せることは可能です。また有料のInstagram広告ではリンクを貼ることができます。
つまりInstagramから各記事ページへ直接誘導するというより、オウンドメディアのトップページに誘導するのが基本となります。このあたりを踏まえて、導線や投稿内容を考えていく必要があります。
※ちなみにECでは、写真にECサイトへリンクを貼る「ショッピング機能」というものがあります。(これと同じことがオウンドメディアでできたらいいのですが…)
FacebookやTwitterの場合、WordPressのプラグインを使って連携しているオウンドメディアも多いのではないでしょうか?Instagram関連のプラグインもWordPressにはいくつかありますが、FacebookやTwitterのプラグインとはちょっと機能が違います。
「記事ページにシェアボタン・いいねボタンを載せる」「WordPressに記事をアップすると自動でソーシャルメディアに投稿される」というタイプのプラグインはInstagramにはほとんど見かけません。(たぶんないと思います)
Instagram関連のWordPressプラグインは「Instagramに載せた投稿をWordPressにも載せる」というものがほとんど。ウィジェットなどにInstagramの投稿リストを載せるためのものです。
Instagramを経由してオウンドメディアに集客するというよりは、「うちInstagramもやってますよ!」ということを認知してもらうという方向でしょうか。ここも他のソーシャルメディアと戦略を変える必要がありそうです。
以前オウンドメディアの成功事例として紹介した「北欧、暮らしの道具店」。ECとオウンドメディアを一体化させ、ビジュアルにも力を入れているところを紹介しました。
「北欧暮らしの道具店」はInstagramでも、クオリティの高いビジュアルを生かしてファンとのコミュニケーションを深めています。ただ投稿内容を見ると、Instagramでは「商品入荷しました」など商品を紹介する投稿が多くなっています。写真からECに直接リンクできるショッピング機能も利用していて、基本的にECへの誘導が目的のようです。
ユニークなのは公式アカウントだけではなく、店長である佐藤さんのInstagramアカウントを持っているという点。佐藤さんはオウンドメディア上にブログも更新していますが、Instagramでも日常について投稿しています。
内容はちょっと変えていて、ブログは長文でじっくり読ませる内容、Instagramは短文で軽めの内容、と使い分けているようです。
先述したように直接記事への誘導が難しいInstagramですが、やっぱり使い方次第。オウンドメディアはInstagramをどう活用するべきか…2つの例を紹介します。
Instagramを通じて、今まで接点のなかった人にオウンドメディアの存在を知ってもらえるようになります。最近はネット検索だけではなく、ソーシャルメディアでも検索する時代。検索されることで認知度アップにつながります。
またInstagramに投稿するときにさまざまなハッシュタグを入れておけば、新たなユーザーとの接点につながる可能性があります。(もちろんInstagramのユーザー層と、オウンドメディアのターゲット層がマッチしている前提です)
記事ページのPVを短期的に上げるより、オウンドメディア全体の認知度をアップさせ長期的にアクセス数を上げるという戦略になります。
ある程度フォロワーが集まり、コミュニケーションがとれてきたら…ユーザーの投稿をオウンドメディアに載せるという手法もアリです。コンテンツ自体が増えるメリットもありますし、ユーザー自身がオウンドメディアを口コミで広めてくれる可能性もあります。
日本では、オウンドメディアとしてInstagramを積極的に取り組んでいるケースはまだそれほど多くありません。ただ利用者も伸びてきているInstagram。
うまく自社のビジネスとマッチしていれば、他のソーシャルメディアとはまた違った効果が出るかもしれません。Instagramの特性をおさえつつ使い方を検討してみましょう!
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