まとめ

2019年のオウンドメディア戦略はどう決める? 4つの成功事例に学ぶ

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2019年のオウンドメディア戦略はどう決める? 成功した4事例の戦略に学ぶ!

年末年始や年度末の時期になると、オウンドメディアについてもこれまでの効果を振り返ったり、これからの戦略について考えたりするタイミングではないでしょうか?

もちろん順調に成果が出ていれば問題ないのですが…想定していたような効果が出ていないという場合は、オウンドメディア戦略についての見直しを考えるべきかもしれません。

オウンドメディアでは長期的な戦略を立てるケースが多く、短期的な効果では判断しないというケースもあります。とはいえ1年間の実績が厳しいなら、やはり戦略の立て直しが必要ではないでしょうか?

こんなときは、他社のオウンドメディア成功事例がどんな戦略を立てているかをチェックするという方法もあります!最近では同じオウンドメディアでも、目的によって戦略もバリエーションが増えています。

そこで今回は、特徴のあるオウンドメディア戦略を4パターン紹介します。

ちなみに本サイトの過去記事でも「オウンドメディア成功事例4つに学ぶ!今すぐ参考になるポイント」のアクセス数はダントツ。やはり他社のオウンドメディア成功事例をチェックすれば、多くのヒントが得られるようです!

(1) サイボウズ式はコミュニティ重視の戦略へシフト。リアルイベントも開催!

本サイトの過去記事でも登場した「サイボウズ式」。2012年にスタートしすでに6年経過したサイボウズ式ですが、、オウンドメディアの成功事例として最も有名な事例かもしれません。

サイボウズ式のオウンドメディア戦略の特徴は、自社や製品の知名度向上に特化しているという点。それにあわせスタート当初は新規訪問者を増やすことに注力しました。またPVを追うのではなく、ユーザ―が記事に反応したかどうかを見ていたそうです。

つまりコンテンツの「拡散力」を重視する戦略が成功した大きなポイントと言えます。コンテンツの制作においてもしっかりした戦略があれば、テーマがブレないというメリットがあります。

サイボウズ式では、ここ最近さらにこのユーザーとの関係を強化する戦略を進めています。2018年にはサイボウズ式の「第2編集部」が立ち上がりました。ここでは「コミュニティ」をメインにした活動をしているそうです。コミュニティ関連のコンテンツを制作するほか、ユーザ―とのイベント(Meetup)も開催しています。

ほかにもサイボウズ式の第2編集部では、オンラインサロンとコラボレーションをした勉強会を行うなど、新しい取り組みを進めています。オウンドメディアだけではなく、リアルなコミュニティづくりへの進出が、ここ最近のサイボウズ式の戦略。今後も動向に注目したいと思います!

・サイボウズ式 https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

(2)ライオンはオウンドメディアで集めたデータを営業提案に活かす戦略

メーカーのオウンドメディア成功事例として、サイボウズ式と同様に多くのメディアに登場するのが、ライオンの暮らしに関するオウンドメディア「Lidea(リディア)」。

ライオンではLideaを立ち上げた当初から、オウンドメディアをデジタルマーケティング戦略の中心としDMP(※)を導入。ユーザーがオウンドメディア内でとる行動データを分析し、営業活動に役立てているという点が大きなポイント

例えばコンテンツのアクセスの多い時期などを分析し、ユーザーのニーズを把握します。それを販売店舗の売り場へ営業担当者が提案、その結果ライオン製品の売上アップにもつながったそうです。

オウンドメディアで集めたデータを使うことで、従来の市場調査では見えないユーザーの潜在ニーズを把握できる点が大きな強み。オウンドメディアといえばプロモーションを中心に考える戦略が一般的ですが、今後はこうしたデータを活用する戦略も増えてくるのではないでしょうか。特にBtoB企業にとっては、今後データを活用してコンサルティング事業を展開するチャンスにもなります

・Lidea https://lidea.today/

※DMPとは…データマネジメントプラットフォーム。自社サイトのアクセスデータをはじめさまざまなデータを一元管理するシステムのこと。DMPによって複数のデータを組み合わせた分析が短時間で可能。

(3)あえて自社製品の宣伝はしない!予約ラボのオウンドメディア戦略とは

BtoB向けクラウド型予約管理システムを手掛けるリザーブリンク社。このシステムの新規顧客開拓を目的に、同社が2014年に立ち上げたオウンドメディアが「予約ラボ」です。

このオウンドメディアでは、「ネット予約」をテーマに幅広いコンテンツを展開。予約システムを導入して効率化につなげた事例のほか、自社スタッフによる体験談などが掲載されています。予約ラボにおけるオウンドメディア戦略で大きなポイントが、新規顧客開拓でありながら自社製品をあえて売り込まない、という点

自社製品の導入効果を紹介しているコンテンツもありますが、製品名などに関する記述はゼロ。むしろ予約管理システムがどのように課題解決につながったか、というところにフォーカスしています。

つまり予約システムありきではなく、「問題解決には、予約システムの導入という手段もある」というコンテンツにすることで、潜在的なニーズを掘り起こすことにつながります。

また、予約ラボには「日本で唯一の予約研究機関」というサブタイトルがついていることにお気づきでしょうか?これも実は、戦略のひとつだそうです。つまり顧客開拓だけではなく「予約に関する研究や取材を通じて社内のナレッジを深める」という目的も生まれます。

オウンドメディアでは一般的に「売上に直結しない」という課題があります。ところが別の目的も持たせることで、存在価値を高めていることになります。売上などの数字に左右されすぎないことでユーザー目線でコンテンツを制作するという体制が維持できるわけです。

・予約ラボ https://yoyakulab.net/

(4)PVやUUにこだわりオウンドメディアの成長につなげたノマドジャーナルの戦略

数字をあえて追わないというオウンドメディアがある一方、PVやUUといったベーシックな指標を重視し成功している事例もあります。そのひとつが、リリース後約8か月で月間UUが15倍に引き上げたことで注目されているオウンドメディア「ノマドジャーナル」。

働き方や副業をテーマにしたこのオウンドメディアは、もともと2015年からあるサイトを2017年「ノマドジャーナル」として再スタート。オウンドメディアの戦略も一新し、副業などに関心のあるユーザーへ会員登録させるというミッションをメインに、関連のあるコンテンツ作りに注力したそうです。

読者や自社の立ち位置をあらためて分析した上で、ターゲットやコンセプトを明確化。SEOにおいても会員登録につながりやすいキーワードに絞り込み、コンテンツ制作を進めたそうです。

ノマドジャーナルの場合、指標となったものはPVやUUのほか、登録サイトへの送客数と会員登録数(CV)。

このように戦略を立て直し目的を再構築できたことにより、SEOにおいてもキーワードを絞り込みやすくなったのではないでしょうか。

こうした施策の結果、再スタートして8か月経過した時点で会員登録数(CV)も約11倍にアップしたとのこと。

なおSEOでは効果が表れるまでには、どうしても時間がかかりますよね。ノマドジャーナルでもこの点を考慮し、スタート当初からある程度長期的な戦略を立てていたそうです。この点もオウンドメディアを成功に導いたポイント、と言えるのではないでしょうか。

・ノマドジャーナル https://nomad-journal.jp/

まとめ

オウンドメディア戦略の4事例を見ると、それぞれ目的や見るべき指標が全く違うことがわかります!ベーシックな指標を見るノマドジャーナルもあれば、あえて数字を追わないというオウンドメディア戦略もあります。

さまさまな事例を参考に、1年の初めや年度のはじめといったタイミングでオウンドメディア戦略を見直してみてはいかがでしょうか?