まとめ

地方はオウンドメディアをどう使えばいい?ローカルメディア4事例に学ぶ

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地方はオウンドメディアをどう使えばいい?ローカルメディア4事例に学ぶ

ゆるい地方ネタを全国から集めたコンテンツが人気のオウンドメディア、「ジモコロ」をご存知ですか?「ジモコロ」は地方密着型人材サービスを手掛けるイーアイデムが、ブランディング目的で運営しているローカルオウンドメディアです。実は立ち上げてからまだ3年という新しいメディアながら、月間100万PVを超える集客力を誇っています。すごいですよね!

実は今、地方発の情報を集めたオウンドメディアが大人気。「ローカルメディア」とも呼ばれています。ローカルメディアなら地元の人だけではなく、全国レベルで地域の魅力を発信できるのが大きなメリットではないでしょうか。

ジモコロのように全国を網羅したメディアもあれば、特定の地方に関する情報を集めたローカルメディアもあります。最近では地方自治体や地元の中小企業が主体となって、ローカルメディアを立ち上げるケースも増えているようです。

「地元の情報を載せるだけなら簡単そうだな…」と考える方もいるかもしれませんが、実際のところそうでもなさそうです。そこでジモコロをはじめ、地方の情報を集めたローカルメディア4事例をもとに、成功するためのポイントを探っていきます!

(1) 月間100万PV・50万UUを超えるローカルメディア「ジモコロ」事例

冒頭でお伝えした、地方ネタを集めたローカルメディア「ジモコロ」。ジモコロは地方の求人情報を扱うイーアイデム社が、ブランディング目的で2015年に立ち上げたメディアです。地方で働く人々の仕事やライフスタイルがテーマですが、この手のコンテンツといえば堅めのイメージがありますよね。

ところがジモコロでは、タイトルを見てもエンタメ性の高いユニークな記事が並んでいます。これはゆるいネタを得意とする株式会社バーグハンバーグバーグ社との共同運営によるところが大きいですね。

他のローカルメディアと大きく差別化できていますが、そもそもこの方向性にした理由はイーアイデムのターゲットが若者だから。(企業が運営するローカルメディアとしてこの路線はかなりの冒険だったと思われますが…)実際にジモコロのユーザーは高校生~30前半ぐらいの人が7〜8割を占めているそうです。

ブランディング効果も出ており、イーアイデムの調査によるとジモコロによってイーアイデムの認知率がアップしたというデータもあります。(※1)

※1参考:https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/oikawa01

ただし単に面白いだけではありません。しっかり人物にフォーカスした取材をしていたり、地元愛に満ちている記事が多かったりという特徴があります。明確な目的とターゲティング、それを実現するための外部パートナー活用がジモコロ成功の大きな理由と言えそうです。

・ジモコロ https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/

(2) 求人サイトながらローカルメディアとして人気を集める「日本仕事百貨」事例

全国の地方にあるさまざまな求人情報を扱う「日本仕事百貨」。内定率は6割という高い数字を誇っているそうです。地方で働く人や働き方に関するコンテンツが多く、求人サイトでありながらローカルメディアとしても充実しています

一般的な求人サイトと違い、独自のスタイルで取材にこだわっている点が大きな特徴。そのため記事は求人情報としてだけではなく、読むだけでも楽しめるものになっています。(実際に求人終了後も記事は読み物として掲載し続けるそうです)

また日本仕事百貨では求人だけではなく「しごとバー」「しごとゼミ」といったリアルイベントにも取り組んでいます。もちろん求人につなげるという目的もあると思いますが、リアルイベントは日本仕事百貨というローカルメディアのファンと直接交流できる場としても機能しているのではないでしょうか。

コンテンツにこだわるとともに、ファンを醸成する取り組みを行っている点もローカルメディアとして成功している理由の一つと言えそうです。

・日本仕事百貨 https://shigoto100.com/

(3)地元情報発信だけではなくクラウドファンディングも手掛ける「LOCAL GOOD」事例

地域の課題解決のプラットフォームとして生まれた「LOCAL GOOD YOKOHAMA」。横浜の街づくりなどを手掛けるNPO法人の横浜コミュニティデザイン・ラボが運営するローカルメディアです。

LOCAL GOODは、地域のイベント情報などを発信するほかクラウドファンディング機能が大きな特徴。情報発信とあわせて、ソーシャル活動をユーザーが直接支援することができるようになっています。

ほかにもユーザーが自分のスキルを登録して地域活動に参加できるスキルマッチング機能も。コンテンツを読むだけではなく、クラウドファンディングやスキルマッチングを通じて「参加できるローカルメディア」という新しいポジションを確立しています。

このLOCAL GOODのプラットフォームは他のエリアにも広がっていて、現在横浜のほかに、福岡・北九州・仙台でもそれぞれLOCAL GOODブランドでローカルメディアが立ち上がっています。

・LOCAL GOOD http://localgood.jp/

(4)都市部から地方への移住をテーマにしたローカルメディア「LOCAL LETTER」事例

「LOCAL LETTER」は全国各地で行われている地域創生・移住促進の取り組みを紹介するローカルメディアとして、2017年9月にスタート。

地方自治体が主体となって地域ごとに移住に関するローカルメディアを運営するケースは多いのですが、全国各地の移住情報を集めているという点が「LOCAL LETTER」の大きなポイントです。

とはいえエリアを限定しないローカルメディアでは、ターゲティングが曖昧になりがち。ところが「LOCAL LETTER」の場合、「地方への移住はしたいけどどのエリアにするか検討中」という都市部ユーザーをターゲットにしていることが明確になっています。

記事に登場する人のほとんどが、東京などの都市部から地方へIターン・Uターンした人。日頃忙しくて地方の移住情報をキャッチできない人にとっては、全国を網羅した情報が有益なのは間違いないですよね。

「LOCAL LETTER」はまだスタートして約1年という新しいローカルメディアですが、移住体験ツアーの開催や求人情報の掲載など、コンテンツ以外の取り組みも進んでいるようです。日本仕事百貨とはまた違う地方の求人情報の載せ方は、比べてみると面白いかもしれません。

・LOCAL LETTER https://localletter.jp/

まとめ

地方情報に特化したオウンドディアである「ローカルメディア」。地方発のメディアでも、ジモコロのように話題になれば企業の知名度がアップできる可能性がありますよね。一方で日本仕事百貨やLOCAL LETTERのように、地方の求人サイトとローカルメディアを組み合わせ、ビジネスとして進めているケースも。さらにLOCAL GOODのように、NPOとして地域活性をテーマにローカルメディアを立ち上げる事例もあります。

どのローカルメディア事例も、地方の情報を集めるだけでうまくいっているわけではないようです。それぞれのローカルメディアで共通するのは、まずコンテンツに対するこだわり。

他のメディアには載っていないような地元密着型のネタだったり、共感度の高いネタだったり…「ローカルメディアとして何を発信するか・何を取材するか」が差別化につながり、ローカルメディアとしての価値を高めるポイントのようです。

また今回の4事例を見ると、ローカルメディアとしては集客そのものよりむしろファンを増やす施策に重点を置いているところが多いようです。ファン醸成のためにどのローカルメディアもリアルなイベントに取り組んでいますし、LOCAL GOODのようにクラウドファンディングなどユーザーが参加できる仕組みを設けているところもあります。

これからローカルメディアを通じて新たなプロモーションを仕掛けたい!と考えている地方起業の方も多いかもしれません。「こだわりをもったコンテンツ」「コンテンツ以外に読者とコミュニケーションできる場」がローカルメディア成功のカギのようです。

これからローカルメディアを立ち上げる際には、今回紹介した4事例を参考にしていただければと思います!